わが友ホロゴン・わが夢タンバール

127.20 ホロゴンデイ38「2009年11月27日②那覇二日目は絶好調」20 新しいレンズって?

私たちが新しいレンズをほしがる、
ここにも「新しさ」が関係しているようです。
レンズを変えるというのは、どういうことか?
新しい視覚の冒険が楽しめるということ。
新しいレンズで写真を撮るということは、
まったく新しい、もう一つの視覚を手に入れることなのです。
私に言わせれば、現代の写真愛好者は、その点で、不幸ですね。
ズームレンズのなかった時代に写真を始めた人は、
最初はたいてい50ミリ標準レンズ一本から始めます。
しばらくすると、50ミリだけでは飽き足りなくなって、
営々と貯金し、あるいはローンで、次のレンズを選択して、手に入れたのです。
私の場合は、35ミリ、135ミリの順でした。
これまでのレンズでは想像もつかなかったような視覚効果を確認して、驚喜したものでした。
そして、レンズというものが現実をどう変容するかを、一歩一歩覚えていったのでした。
私は、それから30年、ズームは、ほとんど使わず、終始単体レンズに固執してきました。
写真は、フットワークで撮るものだと信じているからです。
現代のみなさんは、超広角から超望遠までカバーするズームレンズを使って、
自由自在に写真を作っておられます。
みなさん、すごい写真をやすやすとお撮りになります。
じゃ、うらやましいか?
もうしわけありませんが、ちらっとも、うらやましくない。
すごい写真なんか、私にはもう十年以上前から無縁になってしまったからです。
まるで、他人のしとやかで美しい奥様を見るような感じ、
うーん、美しい人だ、と、純粋に賛嘆するものの、
自分のものにしたいとは思わない。
そう言えば、私の気持ちを分かっていただけるでしょうか?
今でも、単体レンズしか使うつもりはありません。
しかも、古代的なクラシックレンズだけ。
新しい焦点距離による、新しい視覚効果だけではなく、
そのレンズ独特の香り豊かな、きわめて新鮮な味わいをエンジョイできるのですから。
どこまで言っても、自分の撮る写真には、
自分にしか分からない意外性があり、新しさがある!
私は、幸せなのです。

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by Hologon158 | 2010-01-08 18:41 | ホロゴンデイ | Comments(0)