140.37 ホロゴンデイ42「2010年1月23日近江長浜しっとり雨に濡れ」37 権力を手にしたら?
「豪快茶人伝」を書いた火坂雅志さんがこんな問いを持ち出しています、
権力を手にした者が、そのとき、何をするか?
そこに、人間の本質があらわれるような気がする。
面白いですね。
我が国のニューリーダーのように、土地を買いあさるなんて、
ちょっと浅ましく、あまりにもスケールが小さすぎますね。
三河の大名松平乗邑(ノリサト)は、徳川八代将軍吉宗に抜擢されて、
老中として幕府財政の建て直しに成功します。
そして、権勢を揮ったころ、名物茶道具を収集したのです。
そして、「三冊名物集」という、
名品約360点の図入りディテール報告集を著すのです。
細かくその寸法を計測して、さまざまな研究結果とともに記載しています。
なんだか可愛く、なんだかとってもファミリアーな感じがしませんか?
権勢がからんでいるのは、その名品の半数以上が借り物だったこと。
権力者におもねるために、こぞって「お貸ししましょう!」
あなたが権力を手にしたら、何をしますか?
やっぱり、お金をもらって脱税したり、土地を買いあさったりしますか?
さて、私はどうか?
私が権力を手にしたら、
笑っちゃいけませんよ、
画廊を1つ、スキャンとプリントの名人を要するラボを1つ、写真家、写真展デザイナー、
そして、撮影助手を手に入れますね。
あっと、撮影助手は、頭がよくてユーモアがあって力持ちかつ機敏で、しかも美人。
私は、暇ができたら、助手を連れて、撮影一本に徹しますね。
「今日はお忍びで来ているんだから、そっとしておいてくれたまえ」
一度は言ってみたいですね。
ホロゴンウルトラワイドでフィルムが終わったら、
助手にポーンと放ります。
助手はそれを軽く受け止め、ポーンとM用ホロゴン付きライカを投げてくれます。
そして、さっと撮影に移ります。
助手は、その間にフィルムを交換するのです。
場所次第では、ホロゴンをポーンと助手に放りますと、
助手が、その場にふさわしいレンズのついたカメラをさっと投げ返してくれます。
私は運動神経が鈍いので、ときどき受け損ねますね。
ガチャンと壊れます、でも、ぜんぜん気にしませんね。
なにしろ権勢がありますので、腕のたつ修理屋に廻せば、超特急で修理してくれますね。
おかげで、どんどんフィルムが消費されます。
でも、心配はない、どんどん現像し、フィルムスキャンし、
写真家のチェックを経て、見事なサンプルプリントが戻ってきます。
そして、写真家、デザイナー、助手をまじえて、画廊での企画を検討したりしますね。
月替わりで、さまざまな企画を発表するわけです。
私が画廊に立つ日には、どっさり人が来て、みなさん、手放しで嘆賞してくれますね。
そして、たまには写真集も大手から出版します。
売れ行きにはちっとも心配しませんね。
なにしろ権勢がありますから、どんどん買い手が来ますね。
「先生、内の社員たちが先生のファンでして、500冊注文させていただきました」
木村伊兵衛賞にノミネートされたりしますね、
なにしろ権勢がありますから。
そして、「いや、私はまだそんな器じゃありませんよ」なんて、謙遜したりして、
ちゃんと賞は頂いてしまいますね。
こんな風に書いていますと、
なんだか馬鹿殿様そのまんまですね。
ふむ、やっぱり権勢を手に入れるのはよしましょう。
権力を手にした者が、そのとき、何をするか?
そこに、人間の本質があらわれるような気がする。
面白いですね。
我が国のニューリーダーのように、土地を買いあさるなんて、
ちょっと浅ましく、あまりにもスケールが小さすぎますね。
三河の大名松平乗邑(ノリサト)は、徳川八代将軍吉宗に抜擢されて、
老中として幕府財政の建て直しに成功します。
そして、権勢を揮ったころ、名物茶道具を収集したのです。
そして、「三冊名物集」という、
名品約360点の図入りディテール報告集を著すのです。
細かくその寸法を計測して、さまざまな研究結果とともに記載しています。
なんだか可愛く、なんだかとってもファミリアーな感じがしませんか?
権勢がからんでいるのは、その名品の半数以上が借り物だったこと。
権力者におもねるために、こぞって「お貸ししましょう!」
あなたが権力を手にしたら、何をしますか?
やっぱり、お金をもらって脱税したり、土地を買いあさったりしますか?
さて、私はどうか?
私が権力を手にしたら、
笑っちゃいけませんよ、
画廊を1つ、スキャンとプリントの名人を要するラボを1つ、写真家、写真展デザイナー、
そして、撮影助手を手に入れますね。
あっと、撮影助手は、頭がよくてユーモアがあって力持ちかつ機敏で、しかも美人。
私は、暇ができたら、助手を連れて、撮影一本に徹しますね。
「今日はお忍びで来ているんだから、そっとしておいてくれたまえ」
一度は言ってみたいですね。
ホロゴンウルトラワイドでフィルムが終わったら、
助手にポーンと放ります。
助手はそれを軽く受け止め、ポーンとM用ホロゴン付きライカを投げてくれます。
そして、さっと撮影に移ります。
助手は、その間にフィルムを交換するのです。
場所次第では、ホロゴンをポーンと助手に放りますと、
助手が、その場にふさわしいレンズのついたカメラをさっと投げ返してくれます。
私は運動神経が鈍いので、ときどき受け損ねますね。
ガチャンと壊れます、でも、ぜんぜん気にしませんね。
なにしろ権勢がありますので、腕のたつ修理屋に廻せば、超特急で修理してくれますね。
おかげで、どんどんフィルムが消費されます。
でも、心配はない、どんどん現像し、フィルムスキャンし、
写真家のチェックを経て、見事なサンプルプリントが戻ってきます。
そして、写真家、デザイナー、助手をまじえて、画廊での企画を検討したりしますね。
月替わりで、さまざまな企画を発表するわけです。
私が画廊に立つ日には、どっさり人が来て、みなさん、手放しで嘆賞してくれますね。
そして、たまには写真集も大手から出版します。
売れ行きにはちっとも心配しませんね。
なにしろ権勢がありますから、どんどん買い手が来ますね。
「先生、内の社員たちが先生のファンでして、500冊注文させていただきました」
木村伊兵衛賞にノミネートされたりしますね、
なにしろ権勢がありますから。
そして、「いや、私はまだそんな器じゃありませんよ」なんて、謙遜したりして、
ちゃんと賞は頂いてしまいますね。
こんな風に書いていますと、
なんだか馬鹿殿様そのまんまですね。
ふむ、やっぱり権勢を手に入れるのはよしましょう。
by Hologon158
| 2010-03-05 19:51
| ホロゴンデイ
|
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