わが友ホロゴン・わが夢タンバール

145.27 ホロゴンデイ44「2010年2月7日清水あたりで京の雅を体験し」27 紅白コーン、見参!

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たいていの写真好きの方、
たいていの風景写真家、
ぜんぜん写真のことを知らない初心者、
どんな方をとっても、私の撮る写真たちにはつまづきの石がごろごろ。
とりわけ、コーンの写真は障害物となるようです。
    道路に転がっている、ただのコーンじゃないの?
    こんなもの撮ってどうするの?
どうもしませんね。
でも、撮りたいから、撮ります。

なぜか?
    天をすっくと差して立つ姿がなかなか素敵だからです。
あなた、こんな風にすらりと立つことができますか?

韓流ドラマの名作「美しき日々」のクライマックスの一つは、
バス・ターミナルでのシーン。

    男性主人公がさびしく孤独な姿で肩を落としています。
    長距離の大型バスがその後ろを通過します。
    男性主人公をふっとそちらを見やると、
    彼を見捨てて立ち去ったはずの女性主人公がそこに立っていたのです。

チェ・ジウ演じる女性主人公の立ち姿は、身体の力を抜いて自然体なのですが、
男性主人公の孤独な心を案じる情け、懸念、思いやりが全身から立ちのぼり、
清らかな女神のようでした。
全身がすっと空に向かって垂直線を描いていたからです。

コーンたちも、その場その場で情感はさまざまですが、
どこにいても、決然として、これ以上ない位にキリリと空を突き刺しています。
その潔さが気持ちがよいのです。
とくに、この駐車場に置かれた、紅白まだらコーンは白眉でした。
なんて書いたところで、事態が改善されるわけではありませんね。
かくて、今日もまた、
私の写真はほとんどどなたの関心もひかずに終わることでしょう。
ほんと、それなのに、なんでこんなものを撮るんでしょうねえ?
    それは、私が天の邪鬼だから。
by Hologon158 | 2010-04-02 21:31 | ホロゴンデイ | Comments(0)