わが友ホロゴン・わが夢タンバール

149.14 ホロゴンデイ「2008年8月23日お盆墓参ついでに大阪梅田に」14 非常識の常識

ひょっとしたら、前にも書いたかも知れません。
常識とは大いにかけ離れた言動をまるで当然のようにする人に時折出会います。

その一
    一度、私と隣の女性の間にほんの十数センチの隙間があったので、
    前に立った小柄な男性に「どうぞ」と声をかけたのです。
    この男性、丁寧に「恐縮です」とつぶやきながら着席し、
    次の瞬間にがっと太股を両側に開いて、
    私と反対側の女性の足を押し退けたのです。
    骨格の構造上、そんな風にしか座れないのか知れません。
    でも、一言断りがあってもよい感じがするのですが。
    こちらとしては、まるで一宿一飯の恩義を仇で返された感じで、
    今もって釈然といたしません。

男性がずうずうしく膝を押しつけてくるのは、
人間としても、また生理的にも耐えられないのです。
この出来事に懲りて、私は、私の体の幅の堅いバッグを手に入れ、
それを膝に乗せて座ることにしました。
もし隣の野郎(失礼)が大股開きで膝を押しつけてきたら、
バッグをその膝に押しつけ、自分の膝はバッグの下に納めて、
けっして膝同士がコンタクトしないように防ぐようになりました。

その二
    ずっと以前、通勤電車に乗っていたときの出来事もそうでした。
    私は、向かい合わせの座席の車両では、一番端に座ることにしています。
    好ましくない人物と隣り合わせになるリスクが半減できるからです。
    でも、別の解決方法を採用する人物がこの日、私の前の座席に居たのです。
    彼の解決方法は、ガーと両膝を大きく開いて、二人分の席を占領するという、
    先手必勝の実に攻撃的、そしてかなりみっともない方法でした。
     1駅目で満員になりました。
    でも、男は動じず、ひざも動かず。
    いわば、イラクを不法に占領しつづけるアメリカみたいな作戦。
     3人席のドア側には女性が座り、十数センチの隙間が当然空いています。
    前に立った紳士が丁寧に男に頼みました。
    「おそれいります、満員になってきたので、座らせていただけませんか?」
    男、不服そうに顔を上げ、しぶしぶ十センチばかり膝を狭めました。
    紳士はわずか30㎝ばかりの隙間にこそっと腰を下ろしました。
     1駅位進行したところで、とうとう我慢ができなくなったと見えて、
    隣の占領軍にそっと声を掛けました、
    「おそれいります、
    もう少しそちらにゆずっていただけませんか?」
    その途端、男がなんと言ったと思います?
    「先に座ったもんが好きなように座るのが常識やないか!」
    紳士、ほんとうに恐れ入って、あとは終点までじっと我慢の子でした。

「人を見て法を説け」という言葉があります。
非常識なことを平然と行えるのは、もともと座標軸がおかしい人なのです。
まさに自己中とはこういうものです。
社会的行動がきちんとできないのです。
自分が居て、他人が居て、たがいにもちつもたれつなのだ、なんて考えない。
他人が目に入らないのです。
ますますそんな人が増えそうで、困った社会になりつつありますね。

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by Hologon158 | 2010-04-23 17:52 | ホロゴンデイ | Comments(0)