わが友ホロゴン・わが夢タンバール

152.10 ホロゴンデイ46「2009年8月8日京都の街は暑く、僕は熱かった」10 ヘタはヘタなりに

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昨日の二胡の演奏会の打ち上げで、
お隣に座った年輩の女性の言葉が印象的でした、

   私はがんばっても、そんなに巧くなりそうにありません。
   でも、こうしてコンサートに参加して、伴奏を弾いて感じたのですが、
   主旋律のメロディがよく聞き取れ、
   また自分の伴奏が主旋律にぴったり合うのが分かると、
   嬉しくなってしまいます。
   巧い人が独奏を弾くのは当然ですが、
   別にそんな凄い演奏ができなくても、二胡をやる価値があります。
   これからも、こんな風に伴奏を楽しみたいですね。

私、心から賛成しました。
私が目指している方向とぴったり一致しているからです。
今回も、揚琴の両側、いわばコンサートマスターの席に座ったのは、
陳小林先生の一番弟子で、すでに二胡の先生もしている方と、
子どもの頃からはじめて、天才的な上達ぶりが目覚ましい大学一年生の女性。
お二人とも、二胡から流れ出るサウンドがまるで違います。
かなり技巧を要する猛スピードの中国音楽は、
この二人と先生だけが主旋律を弾きました。
理由は単純です、
   この二人しか弾けない。
私は、そんな方の伴奏をつとめるのは喜びです。
   なぜって、ぴたりと合うからです。
でも、そんな方と技量を張り合いたいとはけっして思いません。
なぜか?
   私の伴奏がぴたりと合うのは、
   巧い奏者は見事なリズムで弾くから、そのリズムに乗ればよいからなのです。
ですから、ヘタはヘタなりに、あくまでも伴奏者として楽しみたいものです。
そのあたりのスタンスは、写真と同様ですね。
by Hologon158 | 2010-04-30 00:19 | ホロゴンデイ | Comments(0)