わが友ホロゴン・わが夢タンバール

154.37 ホロゴンデイ47「2010年3月14日熊本の小都市玉名は初夏並の暑さで」37 ひっそりと非日常が

154.37  ホロゴンデイ47「2010年3月14日熊本の小都市玉名は初夏並の暑さで」37 ひっそりと非日常が_c0168172_050211.jpg


またまたa1 Photoさんの話題。
「法事後、自宅でくつろぐ娘さん」という作品が5月11日アップされました。
一見すると、雑然とした室内を漠然と撮ったという感じ。
ところが、見れば見るほど、楽しい。
見れば見るほど、もっと見たくなる。
生活感があるのですが、どこか非日常的な雰囲気がある。
それも道理で、法事の後のやや虚脱した空気が漂っているのです。
日常生活に戻ったんだけど、まだ戻っていないという感じ。

ブログを見るようになって、いくつかのお気に入りができました。
抜群の才能とセンスに恵まれた方のブログがいくつか。
私同様に、写真素人なんだけど、
そのブログが、写真も文章もとても魅力的なブログがいくつか。
そして、誰とも比較できず、誰とも違う、独特の世界を展開するブログ。
a1 Photoさんのブログはそんなブログなのです。
発見後日ならずして、すっかりファンになってしまいました。
おそらくほんの一握りの人しか、a1 Photoさんの魅力には気づかないでしょう。
リアリティがあるようで、いつもほんの少しずつ、ずれているのです。
このずれがあまりさりげなく、かすかなので、
このずれに気づかない人には、なんでよいのか、さっぱり分からないはず。
でも、このずれに気づくと、もう麻薬のようなものです。
a1 Photo中毒にかかってしまいます。
そのa1 Photoさんならではのずれが一番見事に出ているのがこの作品。
いくら見ても、ただの普通の家の情景。
でも、この普通の中に、こっそりひっそりと非日常が潜んでいる。
それを感じ取るためには、この写真と親しくお付き合いし、
こちらも、それこそ、こっそりひっそりと写真に入り込まなければなりません。
そうすると、そのうち、ひょい、ひょいっと、なにかが顔を出すのです。

ただ、ものを真っ正面、真っ正直に撮っているだけの私が、
こんな一筋縄でいかない写真家の一筋縄でいかない写真が好きになる、
というのも奇妙ですが、
もっと面白いことは、
おそらくa1 Photoさんご自身、意識して、そんな作品づくりをしていないのです。
ただ、撮れてしまう、
そんなスタンスに違いないのです。
by Hologon158 | 2010-05-13 00:52 | ホロゴンデイ | Comments(0)