わが友ホロゴン・わが夢タンバール

162.02 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」2 写真って、難しい

今、帰りました。
畏友RAさんと親友DAさんの二人と、近鉄奈良駅から一駅の新大宮駅で会い、
西に向かって裏通りを撮影しつつ歩きました。
    私は、先週土曜日に引き続きホロゴンヘキサワイドを使用。
    前回よりもさらにプラスチックテープを随所に張り巡らせて、
    ブラックボックス化したホロゴンヘキサワイドは、
    前回思ったよりも応答性がよく、使い勝手は最高でした。
不思議なことですが、ホロゴンを持つと、ホロゴンの被写体がバンバンと見つかり、
朝からエキサイトした状態で、イトーヨーカドーの奈良市美術館に。
私とDAさんの古巣、写真クラブの「修羅」展に参りました。
    ほぼ完全なる風景写真展です。
    私のような写真素人にはとても論評の限りではありません。
絢爛豪華な写真が広大なスペースにずらりと並び、壮観。

ちょっと残念だったのは、9割方にぶれが見られたこと。
ちょっと位ぶれていても、写真がよければ、いいじゃないか、という説もあります。
私には、ちょっと異論があります。
    どんなカメラ、レンズで撮っても、どんぴしゃり100%ぶれずに撮れます。
    2,3パーセントのぶれは許容範囲としても、5%以上ぶれていたら、写真としては落第。
    ぶれていないことは、写真の前提必須条件です。
どんな三脚でも気象条件、撮影条件では安心できません。
経験で、どんな場合にぶれる危険があるか、しっかり判断して、
その場の条件に応じて、しっかりと予防することがカメラマンの仕事では?

もう一つ残念だったのは、周辺に主題を邪魔するものがある作品がかなり見られたこと。
    これは、私の独特の考え方なので、誰にも押しつけるつもりはありません。
私は、常に次の2つを写真の基礎と考えています。
    1 Simple is the best.
    2 感動したものそのだけに集中し、余分なものは入れない。
この2つはかなり共通していますが、別ものです。

よく主題を強調するために、脇役を配置しなさい。
    でも、これは玄人、プロにしてはじめてできること。
    私たちのような素人には、そんな芸当は危険、私はそう考えています。
    見る人は、撮影者の気持ちが分からないので、
    脇役が主題を食ってしまうリスクが絶えずあるからです。
今回の作品群もかなり脇役が主題をかすませていた感じがします。
    素晴らしい景観を撮っておられるのに、とても惜しい感じがしました。
見る人の視線がまっすぐ主題に向かい、他のものに逸れない、
そんな作品が幾枚もありました。
    そんな作品にはすなおに向かいあうことができます。
    感動をすなおに写真に写し込んでおられるからです。
ファインダーの中であれこれ計算し考え、傑作にしようと欲張ってしまうと、
あれこれと余分がものを呼び込んでしまうのかも知れません。
    でも、ベテランの風景写真家ばかりだけに、
    かなり高遠な構想で撮っておられるのかも知れません。
    私のような素人にわからないだけなのでしょう。

写真って、難しいですね。


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by Hologon158 | 2010-06-19 22:15 | ホロゴントラベル | Comments(0)