162.40 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」40 天才伝説の公式
イーバ・キャシディが1996年にたった33歳で夭折したことは書きました。
次のサイトで、彼女の生涯、没後開かれた伝説への道を概観できます。
(http://www1.ocn.ne.jp/~enja99/music84.htm)
一つの公式があります。
天才×夭折=伝説
この公式への道を拓いた人は、もちろん、イエス・キリスト。
(クリスチャンの方、ごめんなさいね。
キリスト教の見地からは、生け贄の子羊として降臨されたのですから、
夭折は定められた使命だったのでしょう。)
ラファエロ、モーツァルト、シューベルト、ショパン、
アートの世界には、このような夭折した天才の伝説がどっさりあります。
失われた可能性の大きさを感じさせるからです。
ですから、天才伝説の基調はつねに愛惜と哀切に満ちた短調。
夭折しなかった天才たちには、このような伝説への道は険しいようです。
もちろん、シャリアピン、カルーソ、マリア・カラス、チャップリンのように、
その生涯がそのまま伝説を化した人もいますが、これは例外。
下手をすると、ヴァン・クライバーンのように、泣かず飛ばずに終わってしまいます。
彼が23歳で第1回チャイコフスキーコンクールで優勝をした後、夭折したとすれば、
33歳で夭折したディヌ・リパッティのような伝説的天才の名をほしいままにしたかも?
もちろんこれは大変に意地悪い見方なのでしょう。
人間がいつ死ぬか、誰も決めることができないのですから、
夭折は運命としか言いようがありません。
夭折した人がなにかの天才であれば、愛惜されるのは当然です。
近頃では、解散によって夭折の運命をたどったビートルズ、
プレスリー、そしてマイケル・ジャクソン、
彼らのことは幾世代も幾世代も語り継がれることでしょう。
イーバ・キャシディの音楽に、何曲も何曲も耳を傾けました。
この人も、無名ではあっても、偉大な天才だったことは否定できないようですね。
そんな天才をもう一人知ってしまった!
今、さまざまな音源が発掘されて、CDが少しずつ出されているようです。
You Tubeにはその一部がアップされていて、
どのCDを手に入れても、必ず満足できることを保証してくれます。
この人もまた心の友として、人生の道連れになってもらえる!
嬉しいことです。
by Hologon158
| 2010-06-28 00:01
| ホロゴントラベル
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