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162.112 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」112 プラトンの神秘


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正二十面体(regular icosahedron)

    空間を正三角形20枚で囲んだ凸多面体。
    3次元空間で最大の面数を持つ正多面体であり、
    もっと効率よく成分を内蔵できる形なので、多くのウィルスがこの形をしています。
    千代紙で包んだ正20面体を京都で見かけたことがあります。

プラトンは、5種類の正多面体で世界の元素を分類したそうです。

        火は正四面体。
        土は正六面体。
        空気は正八面体。
        宇宙は正十二面体。
        そして、水は正二十面体。

ところが、2001年、ドイツの研究者が見つけ出したのです。
    ごく小さな水滴中に、直径1㎜の100万分の1の正二十面体を!

これがとんなことを意味しているのか、分かりません。
私が知りたいことは、プラトンはどうしてこんなアイデアを得たのだろうか?
    超高性能の電子顕微鏡かなにかでないと知り得ないデータです。
    水を見ても、その透明な流動体に幾何学形状を想像するのは無理。
    純粋に思弁として、勝手な想像を働かせたからと言って、
    このようにピタリとミクロの現実を言い当てるなんて、
    たった1枚のくじを買って、1億円を当てるようなものではありませんか?
それでも、そうなのだ!
ただのあてずっぽうだ、というのが1つの答えです。

私はもう1つの見方をしたいですね。
    プラトンは当時の知られた世界を誰よりも遠くまで旅行した人だそうです。
    なぜ旅行したのでしょうか?
    単なる物見遊山の旅行者ではありませんでした。
    まったく未知の世界、
    道徳律もヒューマニティも共通しない異民族の社会に入り込んでゆくのです。
    常に命を危険にさらしつつ、徒歩、馬、小さな船で旅をしたのです。
    未知の智恵、古代の智恵、諸民族の叡智を尋ねての、
    究極の知を探訪する旅だったのではないでしょうか?
そんな旅の収穫に、この知見も含まれていたのではないでしょうか?
では、どこかの民族の知者は、どこからこのデータを得たのでしょう?
    バールベックやサクサイワマン、クスコのような、
    現代の技術ではほとんど不可能な工法を考えるだけでも、
    どうも科学文明は、すくなくとも未知の古代に一旦興隆し、
    その後衰退したけれど、その一部が諸民族に伝承された。

そう考えるのが一番自然ではないでしょうか?
by Hologon158 | 2010-07-15 10:50 | ホロゴントラベル | Comments(0)