162.166 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」166 ナチュラルが一番
今日、スミ・ジョーのCD「バロックへの旅」が届きました。
コンセルトヘボウ室内合奏団の伴奏がまことに素晴らしい!
そして、この素晴らしいバロック・アンサンブルをバックに、
スミ・ジョーが自由自在に難曲を軽やかに歌ってのけます。
ヴィヴァルディの歌劇「グリセルダ」からのアリアもあります。
チェチーリア・バルトリがイタリアでのリサイタルで採り上げ、
唖然とするような絢爛たるテクニックで歌ってのけています。
You Tubeでも観ることができます。
Cecilia Bartoli Agitata da due venti Vivaldi
(http://www.youtube.com/watch?v=rISjBGOtHhs&feature=related)
ところが、スミ・ジョーも負けていません。
なんと彼女の演奏もYou Tubeで観ることができるのです。
Sumi Jo - Agitata Da Due Venti [Vivaldi]
(http://www.youtube.com/watch?v=pFz5ZZvhjuI&feature=related)
ただし、残念ながら、伴奏が悪く、彼女自身の調子も本調子ではありません。
低音も声が出ていません。
CDとはかなり出来が落ちますので、これを観て、
チェチーリア・バルトリに負けているとは思わないでください。
カラヤンに関するかぎりは、はっきりスミ・ジョーの方が勝ったのですから。
カラヤンは、この二人にあった翌年、スミ・ジョーをデビューさせます。
チェチーリアもカラヤンに会ったときはまだ20歳。
カラヤンが彼女を呼んだのは4年後の1990年、
不運なことに、カラヤンは演奏前に世を去ってしまい、
チェチーリア・バルトリは、惜しいことに、
そのキャリアーをカラヤンで飾ることができなかったのです。
もっとも、チェチーリア・バルトリのその後の活躍は超人的。
メゾ・ソプラノですが、ソプラノのレパートリーもカバーして、
その超絶技巧にさらに磨きをかけて、
伝説的な大歌手への道を歩んでいます。
この二人の共通点は、声が自然にわき上がってくること。
無理をしてないので、ナチュラルで澄んでいます。
絵でも音楽でも写真でも、この点は共通です。
ナチュラルで作為がないのが一番。
[後書き]
夕暮れどき、ショウウィンドウを撮るのは簡単です。
ガラスにカメラを押し当てて、シャッターを切ります。
ホロゴンウルトラワイドの場合、適正露出など考えません。
常に8分の1、つまり手持ち限界スピードで撮ります。
ホロゴン15mmF8は絞り固定ですから、EV値7になります。
撮れなければ、または手ぶれすれば、あきらめます。
今回は成功しました。
かなり正確な構図になりました。
これはホロゴンの仕業。
ホロゴンウルトラワイドのファインダーは猛烈なパララックス。
のぞいても無理、それより真っ正面に持って行くのが正解。
by Hologon158
| 2010-07-30 00:36
| ホロゴントラベル
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