わが友ホロゴン・わが夢タンバール

168.01 ホロゴンデイ52「2007年1月13日当麻から竹之内街道へ孤独の道を」1 あ、影ですね



168.01 ホロゴンデイ52「2007年1月13日当麻から竹之内街道へ孤独の道を」1 あ、影ですね_c0168172_1123288.jpg


朝食のとき、池谷裕二さんの「脳はなにかと言い訳をする」を読んでいて、
面白いことを知りました。
    おっと、「Hologon158はなにかと言い訳をする」ことじゃありませんよ。

    人間の脳はマンネリ化によって、新しいことに向かっていく!
    つまり、見慣れたものは、当然そこにあるものとして、マンネリ化し、
    注意をとくに惹かなくなり、
    マンネリ化されていない新しい刺激に反応することで、
    複雑な外界の情報を迅速に処理しているのだそうです。

これを読んで、笑ってしまいました。
    なぜって、私がロボグラフィでやっているのは、
    丁度その反対の処理だからです。
私のやり方はこうです、
どんなところに行っても、私はまず、心に念じます、

    ぼくは火星人だ、はじめて地球上に降り立った火星人だ、
    だから、すべてのものがぼくには初めてのものなんだ、
    それがなんだか分からない、形しか分からないものなんだ!
    マンネリ化をひっくり返して、出会うものすべてを、
    リネンマ化しちゃえ!

英語のスペルは、Rinenmalize、そしてRinenmalization!
    (おっと、あなたの辞書には載っていませんよ。
    最新の辞書なら、どうかな?)

これに慣れると、どんなときでも、どんなものでも、
    「あれは、なんだ?!」
新潟では、リネンマ化しなくても、わっと驚けるものに一杯ぶつかりました。

    両手を広げて迫るsaoriさん
    両翼をがっと広げたnontanさんの写真たち
    とんがり帽子のyoshiさん
    ニッタリ微笑むa1photoさん

さて、1999年からいきなり8年飛んで、奈良の田舎町当麻、竹之内街道に。
    リネンマ化した田舎の路傍風景をバンバン見せちゃいましょう。
    でも、私の写真の大いなる弱点が実はこのリネンマ化にあります。
    見慣れた光景が地球上の斬新な奇観に変容するか?
    このリネンマ化、実は私だけにしか通用しない!
たとえば、今回の写真なんかを見ると、
    みなさん、涼しい顔で、しれっと、おっしゃいますね、
        「あ、影ですね」
    あくまでも、その口調は平坦、
    そして、その表情が語っています、
        「これが、どおったの?」
by Hologon158 | 2010-08-19 12:19 | ホロゴンデイ | Comments(0)