わが友ホロゴン・わが夢タンバール

170.34 ホロゴンデイ53「2010年5月11日大阪玉造から鶴橋へ下町お遍路」34 ガマの油売り困る


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ある頃、日本中でヨーヨーが大流行したことがありました。
    母が町中でおかしな光景を見かけました。。
    40すぎの紳士が背広姿でヨーヨーをビューンビューンと飛ばしていたのです。
    よく見ると、父でした。
でも、前にも書きました、もう一つのお話の方が好きですね。
    私たちは当時奈良県の大和高田市という小都市にすんでいました。
    よく行商が路上で商売をしたものです。
    ガマの油売りがとうとうたまりかねて、客の一人に声をかけました。
        「お客さん、もうそろそろあっち行ってくださいよ、
         お客さんがずっと居るので、商売しにくくって」
    それが父でした。
    父は、ガマの油売りが真剣で自分の腕を切り、そこに油を付けて直す、
    そのシーンを確かめようと、
    口上を述べ立てている油売りの真ん前に座り込んだままだったのです。
    父は社会的な地位という意味では世間的にはかなり高いとされる人間で、
    とても峻厳な容貌、大きな眼を爛々と輝かせて見守っているので、
    油売りもとてもこわくてごまかしができなかったのです。
これも目撃者の話。
でも、実はこの峻厳な容貌の中にあったのは、
    子供のような好奇心の好人物だったのです。
    私は、はっきりとこの性質を父から受け継いだようです。

でも、どちらかと言うと、物事の進行は悲観的に予測する質でした。
    母は、はっきりと楽観的。
    私は、母そっくりと言うか、母以上に超楽観的に生まれついたようです。
でも、楽観的だった母は晩年アルツハイマー病に苦しみ、
    悲観的だった父はついにほとんど疾病らしい疾病のないままでした。

私が自分の将来をどんな風に予測しているか?
    すでにお分かりですね。
    そうです、
    私は、アルツハイマーになることなく、
    かなりの年齢になるまで、元気に活動できる、
    そう確信しています。
by Hologon158 | 2010-09-03 19:36 | ホロゴンデイ | Comments(0)