わが友ホロゴン・わが夢タンバール

174.40 ホロゴントラベル5「2010年8月ブロガーに曳かれて新潟参り」40 デジタルと銀塩


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びっくり仰天で、思わずのけぞってしまいました。
    1枚目は、エルマリート28mmF2.8の縦位置写真。
    高架下、左側の喫茶店の店員さんが水を打ちました。
    しっとり濡れた路面には、そのお店の赤い照明がいくつも反射しています。
    おそらく絞りはF4、この赤い照明の写り付近にフォーカスしています。
    前面は、高架のアーケードが開け、道と前方の建物が見えています。
    その濡れた路面に、折から、右の方から女性が運転する大型スクーター。
    そのスクーターとスリムな女性の上半身が黒々とシルエットで、
    濡れた路面の上に浮かび上がり、少し流れています。
    輝かしいシルエットのスナップ写真。

2枚目は、ビルの空に開いた地下一階の広場。
    DAさんは少し上の位置から、この広場を俯瞰しています。
    前方、数メートルのところにお母さんと子供3人。
    お母さんはほぼ中央のコンクリートの段差に座り、
    お母さんの前と右に男の子が2人、駆け寄って、見上げています。
    少し右下から、末っ子の5歳ほどの女の子がやはり母を見ながら、
    駆け寄ってゆくのですが、その姿が躍動感に溢れて、可愛い。
    一家4人の顔が全部見え、子どもたちが母親を見つめ、
    緊密な親子関係が一目で見て取れます。

この2枚を眺めて、その躍動感溢れる瞬間スナップに驚嘆するとともに、
もう一つ気づいたことがあります。
    この2枚、というよりDAさんの写真には、銀塩写真の最大の美点が見られます。
    リアリティ溢れる立体感で起ち上がる人物たちからは、
    麗しくかぐわしい薫風が漂っているのです。

デジタルカメラの写真は、細部を精密そのものに描写し、余すところがありません。
    デジタル写真は、長く太い両脚を露わにするショートパンツで闊歩する現代女性。
DAさんのようなすぐれた銀塩写真は、
    和服に身を包み、絹のハンカチをそっと唇に押し当てる、清楚な乙女。
    でも、その女性からはそこはかとなくフェロモンが漂ってくる。

    私としては、こんな風に違いを表現したいのです。

            [後書き]
                ちなみに、私の今回の写真は、路面白線の写真。
                フェロモンどころか、
                見る人たちのとまどいが漂ってきます。
                一体、これはなんだ?
by Hologon158 | 2010-09-21 14:29 | ホロゴントラベル | Comments(0)