174.53 ホロゴントラベル5「2010年8月ブロガーに曳かれて新潟参り」53 「さっ、きて!」
今回の美少女、ちょっとうちの我が家の天才娘静に似ています。
そこで、前々回から続いているクラシックカメラ讃歌をちょっとお休み。
今日は、愛する娘、静のお話。
(我が家に来て、「この猫」とか「何匹いるの?」なんておっしゃると、
即刻、家からたたき出しますので、そのつもりでおいでください)
動物学者の大半は、動物に感情があることを否定するそうです。
単なる生理的本能しか認めないようですから、
思考、理性的判断もまた否定するのでしょうね。
では、昨日の出来事を動物学者はどう説明するのでしょうか?
我が家では、3人の子どもたちの食事はそれぞれ別室です。
兄2人が食事療法をしていて、静の普通食メニューは禁止状態なのです。
長男銀太は台所。
私が台所の定席に銀太のお皿を置くのを見届けて、
二男グリと末娘の静は、私に先駆けて、さっと2階に向かいます。
(実は、血がつながっていません。別々に我が家にもらわれてきたのですが、
とても親密で、しっかり家族を形づくっています)
2階の小さな廊下の一番奥が妻の部屋で、ここがグリの食堂。
その手前左が私の部屋で、ここが静の食堂。
静が私の部屋のドアの前に行き、私が静の普通食をまずあげます。
その間、グリは静かに待っています。
このあたりまでは、習慣動作だとしておきましょう。
食後、全員が部屋から出ました。
私の部屋には静のお皿が残っているので、扉は閉まっています。
静はすでに1階に下りていました。
私が階段下にたまたま居たのですが、
まだ耳に湿疹が残っていて、カラーを付けている静がやってきて、
階段を上りかけました。
途中で、ふっと止まり、私の方にかすかに頭を振って、
「ニー」
それから、後も見ずにスイスイと階段を上りました。
もちろん、私はただしく理解しました、
「もう少し食べるから、私の部屋のドア開けて!」
静は、私の部屋(静にとっても自室)の前に行き、ドアの外で私を待っています。
私がドアを開くと、すっと入っていって、もう一度お皿に。
静のこの一連の動作を、私なりにこう解釈します。
静は、部屋にまだ食事が残っていて、
扉が閉じていて入れないことを記憶しています。
でも、食べたい。
この目的を達成するために、私を使うことにします。
そして、その指示を最小限の動作と声で達成します。
しかも、それがちゃんとパパに伝わることを確信しています。
(後も見ずに上ってゆくのは、パパにその確信を伝えつつ、
「さっ、きて!」と、無言に指令しているのです。
なんと気合いに満ちた女性らしい行動でしょうか!)
本能、生理、遺伝子だけで、この一連の動作をどう説明するのか、
動物学者に尋ねたいものです。
動物学者はこう答えるかも知れません。
動物学は、数的処理ができ、再現確認ができるデータのみを扱うので、
そんな1回的な現象について、学問的に解釈することなどしない。
だとすると、そんな学問、動物をただしく理解するのに半分しか役立ちませんね。
毎日、家族として接している人なら、犬、猫のことをただの本能動物とは絶対に考えません。
愛情に満ち、人間に劣らないほどの豊かな感情と、思考、判断ができる存在。
人間の友であり、家族であり、伴侶でもありうる存在、
この地球上の重要な仲間、
そう知っています。
そうではありませんか?
by Hologon158
| 2010-09-25 11:18
| ホロゴントラベル
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