わが友ホロゴン・わが夢タンバール

178.17 ホロゴントラベル6 「2005年9月14日弘前は雨だった(補遺編)」17 見て下さい


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昨日の朝、御所駅に到着して、葛城古道の歩き始めは鳥井戸のバス停と決めました。
    午前中は御所の町をしばらく撮影し、行きつけのレストランで昼食。
    午後12時17分発のバスで鳥井戸に向かいました。
    バスから降りて、古道に向かって上りはじめる曲がり角。
    とても風情のあるお店が聳えていました。
    これはいい、と、数枚撮影しました。
年配の女性が出てきて、不審気に尋ねました、
    「なにを撮ってるんですか?」
私、破顔一笑して、家を指さし、
    「見て下さい(と、まるで自分の家みたい)、
    年季が入っているじゃありませんか?
    こんな風に時間が経つにつれて、段々と風格を増してくるものを、
    私は、「時間芸術」と名付けているんです。
    どんな場所、どんな家でもこんな風になるわけじゃありません。
    住む人が大切に養生してきたものだけが、こんな風になるようです。
    人の心が表れている感じです。
    葛城古道にはこんな場所、こんな家が沢山あるので、お気に入りなんです」
女性、嬉しそうに、
    「ほんとにそうですね。
    私の実家は和歌山県東牟婁郡の田舎町ですけど、
    こんな家が一杯あります。
    家の中には、まだ囲炉裏がある家だってあります。
    きっといい写真撮れますよ」

そんな町、村が全国にまだまだどっさり残されているのでしょうね。
    でも、葛城古道から眺めると、奈良盆地はどんどん家で埋められています。
    電車から見ていますと、以前は田んぼだらけだった田園が一変、
    新興住宅地となっています。
    都会への人口移動、集中がまだ続いているのです。
    その反面で、懐かしい村、町は過疎化しつつあるのです。
    葛城古道も、どんどんと新道化しつつあります。

ここ数年が歴史の転換点なのかもしれない、
    歩きながら、そんな風に感じました。
by Hologon158 | 2010-10-10 00:48 | ホロゴントラベル | Comments(0)