わが友ホロゴン・わが夢タンバール

178.18 ホロゴントラベル6 「2005年9月14日弘前は雨だった(補遺編)」18 別次元の写真


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ブログを拝見していて、ときどき感じるのですが、
    デジタルカメラ時代、写真に対するスタンスが変わった感じがします。
    古くから写真を趣味にしてきた、私のような人間にとって、
    写真を撮るという行為は、いわば非常、非日常の行為です。
    これから撮るぞ、という気合いが入って、はじめて撮影となります。
ところが、デジタルカメラ党の皆さんは、写真が日常となっています。
    生活の中にカメラが融けこんでいます。
    新潟ブロガーの皆さんと夕食を共にしたとき、
    かなりの方が当然のようにデジカメで料理をさっと撮影されました。
    なんの構えもなく、自然に記録する感じ。
驚きました。
    私はそんなことをしたことがないからです。
yoshiさんもよく書いておられます、
    「呼吸するように撮りたい」
    yoshiさんは、むしろ私のような旧型の写真人間だと思っていますが、
    デジタルカメラを使うときは、
    むしろもっと日常行為的なスタンスを考えておられるのかも知れません。

こうした方向は、静かな革命なのでしょうか?
    従来型の写真にはなかった写真世界を作りだすかも知れません。
    私のような、自分の気に入るような撮影場所にたどり着いて、
    はじめてカメラを撮りだし、さあ、撮るぞと、
    写真フェイズに移行するなんて、旧型の写真行為にとどまっている人間には、
    絶対に撮れないような自然な写真が生まれ出てきているのかも知れません。

こんな風に考えていくと、気づきました。
    私の写真は、たいていの方にはもう無意味な、別の趣味の世界に過ぎない。
    たいていの方は、広い川のあちらの岸に居て、
    私には理解できない新しい写真世界を自在に飛び回ってお出でになる、

    なんだか、そういうことのようですね。
by Hologon158 | 2010-10-10 11:09 | ホロゴントラベル | Comments(0)