182.11 ホロゴンデイ54「2010年7月17日天下の祇園祭なのに裏道伝い」11 雨なんて怖くない?
奄美地方はまだ豪雨が続きそうです。
都会の人間は、たとえば、台風のほんとうの恐ろしさを知りません。
私たちが知っているのは、疲れ切ったおあまりのような台風だけ。
私は、宮崎でほんの少し、直撃台風の威力を味わいました。
台風が渦を描いて、塊となって、だんだん我が家に近づいてくるのです。
この塊があちこちの家を揺るがせ、看板を飛ばし、
なにかを破壊する、そんな衝撃音とうなり轟きながら、
一陣、二陣、三陣と襲いかかってくる疾風のサウンドとエネルギー感は、
ちょっと筆舌に尽くしがたいものがありました。
宮崎でこれです。
沖縄、奄美でどんなに怖ろしいか、
おそらく体験したものでないと分からないでしょう。
一口に、雨と言っても、これがまたスケールが違います。
私は八丈島でそれを味わいました。
突然、スコールが襲いかかってきたのです。
その雨粒の大きさ、
肌に当たったときの痛さ、
どっと落ちてくる雨量のものすごさ、
これでは、月形半平太だって、澄まして、
「春雨じゃ、濡れてゆこう」なんて、言ってられないでしょう。
子どもたちも、「ピッチピッチチャップチャップ、ランランラン」
と歌いながらスキップして、なんてやってられない。
ただただ、必死に走って、物陰に飛び込むだけ。
そんな豪雨が連日のように奄美を襲っていると考えると、
まことに同情にたえません。
by Hologon158
| 2010-10-23 14:48
| ホロゴンデイ
|
Comments(0)