わが友ホロゴン・わが夢タンバール

188.06 ホロゴンデイ56「2006年7月8日 京の北山はやっぱり夏がいい」6 このボンベが写真

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私のブログをごらんになって、
    こんな風にお感じになる方もおいでかもしれません。

        ずいぶん暇で安楽なので、
        あんな風に写真を撮り、ブログを作れるんだなあ。

    そうかも知れませんね。
でも、そんな風にお感じの方は、失礼ですが、
    写真を本気で撮ったこともなければ、
    ブログを本気で続けたこともないのだ、
    私にはそんな感じがしますね。

実際には、写真もブログもかなりの精神力と体力がないとできません。
    暇だからできるのであれば、
    暇な人はかなり居るでしょうから、
    この世の中、もっと写真とブログが増えてもよさそうです。

写真のことを考えてみましょう。
    平素、どこに行くにも、デジタルカメラを携行して、
    なにかがあれば、撮る、そんなライフスタイルの人は別として、
    暇だから、写真を撮りに行こうなんて人はおそらく居ません。
    なにか写真を撮る動機がないと、
    カメラをもってわざわざ出かけて行かないものです。

まずは、写真を撮りたいという動機が第一の条件です。
    どんなに暇でも、どんなに体力を持て余していても、
    この動機がないと、
    家にいるとか、もっと楽にできることをするものです。
風景写真家は、さまざまな季節感のある風景を年中行事として撮ります。
    これも一つの動機。
    たいていの方は、そうして撮った写真をどこかに発表するという
    モチベーションもあります。
私の場合、素人ロボグラフィですから、
    季節とも外観の美とも無関係です。
    アトランダムに選択した町に行って、
    とにかくバックストリートを捜して、一人、歩き続ける。
    しかも、写真家として知られたい、完成したいなんていう野心もない。
    暇な人は絶対にそんなことしませんね。
私の場合、ブログはモチベーションにはなりません。
    すでに、ブログを始める前から30年間、
    営々として、自分のために撮りためてきました。
    ブログは後からついてきました。

じゃ、写真って、なんなのだ?
    私にとって、写真は空気のようなものです。
    ときどき、この空気をカメラを通じて吸わないと、生きていけない、
    そんな程度。
この空気、ただで吸えるものではありません。
    昔の潜水夫のように、
    重い装備と酸素ボンベを担いで、深海におりてゆく、そんな感じです。
    この世は深海。
    私は、このボンベがあるから、生きていける。
    このボンベが写真。
この空気を吸うから、元気がもりもり湧いてくるのです。
    だから、暇で安楽だから、写真をするのではありません。

        写真をするから、安楽で元気になれるのです。
        生きて行く勇気が湧いてくるのです。

実のところ、写真をこんな風にとらえている人間に人生で出会ったことはまれです。
    ブロガーの中には、私の同類を見つけました。
        一人は確実、
        ひょっとすると、あと二人?
    その程度です。
    そんな酔狂な人って、そんなに居ないものです。

でも、私は信じています。
    写真には、そんな風に人生を支え、
    人生に活力を与えてくれる力がある、と。

    もっともっと、
    このことを信じてくれる人が増えてほしいものですが.....
by Hologon158 | 2010-11-17 18:02 | ホロゴンデイ | Comments(0)