わが友ホロゴン・わが夢タンバール

193.04 ホロゴントラベル8「2005年2月25日、岡山牛窓は絶好のホロゴン日和」4 ドラマは起こらない


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牛窓の街の諸処に、映画「カンゾー先生」のポスターがありました。
    1998年の映画の舞台の一部はこの牛窓で撮られたようです。
    7年経っても、おらが町の映画というわけです。
私は、映画作りのことなど全然知りませんが、
    映画をどこで撮るかは、まさに死活の問題であることは分かります。
ロケハンは誰がするのでしょうね?
    以前、デビット・リーン監督の「ライアンの娘」について読んだとき、
    撮影カメラマンがまわって、
    西アイルランド、ケリー州、とくにディングル半島の写真を
    たっぷり撮ってきたと読みました。
映画のもつ空気、心、ドラマなどをよく理解した人でないと、
    舞台となる土地、景観、場所を見つけることなど不可能でしょう。
    ロケハンは、映画のさまざまなシーンの舞台を見つける仕事です。

写真は、丁度、その逆と言えそうです。
    ハンティング・ロケーション、つまり、「ハンロケ」ですね。
    つまり、
        まず虚心に、舞台を見つけて、
        その舞台にふさわしいドラマを感じ取って、
        それを写真に撮る。
    それができる人が写真家なのでしょう。

優れた写真家のドラマ性に富んだスナップを見ますと、溜息が出ます。
    でも、真似のできないものは、真似をしないのがよいですね。

私は、それができないので、舞台から、勝手に一部を撮りだして、
    ロボグラフィにしてしまいます。
    ロボグラフィでは、ドラマは起こらない。
    でも、ドラマではなく、記憶。
    私の写真は個人ユースなのですから、
    それで十分。
by Hologon158 | 2010-12-03 21:29 | ホロゴントラベル | Comments(0)