193.22 ホロゴントラベル8「2005年2月25日、岡山牛窓は絶好のホロゴン日和」22 道具でカバーだ!
前回の話で、私が我田引水的に連想したことがあります。
カメラと写真の関係。
よく起こることがあります。
人から、素晴らしい空気感みなぎる傑作写真を見せられたとき、
カメラマンの典型的な反応の一つは、
「すごい!
これ、何で撮ったの?」
つまり、こんな風に考えているのです。
すごい!
でも、この人、大したカメラマンじゃないから、
この人の腕で撮ったのではない。
きっとカメラ、レンズがいいんだ。
同じカメラ、レンズを使ったら、僕だって....
私もよくそんな考え違いをしてしまいます。
親友のDAさんがエルマリート28mmf2.8第2世代で撮り始めたとき、
その写りは空気感、実在感、しっとりとした情緒に満ちていて、
そのあまりのすばらしさに、思わず考えたものでした。
「よし、ぼくも手に入れるぞ!」
私のいつもの度を超したのめり方から、
第2世代がこんなに素晴らしいのなら、第1世代はもっといいはず、
そう考えたものです。
その後、機会があって、手に入れました。
さて、どんな結果になったか?
あんまり言いたくないのですが、
なにかが違うようで、好ましい結果はまだ出ませんね。
一方、DAさんは、撮影に出るたびに、
前回撮影分を数枚プリントで持参してくれます。
そのたびに、前よりもいい!
目の玉が飛び出るほど、しっとりとして、上品なアート。
その都度、考えることは、
こんな写真をどうして撮れるんだろうか?
でも、今では、決してこうは考えませんね、
やっぱりレンズがいいんだ!
どうも、ピアノとピアニストの関係と同じなのです。
ピアノもカメラも、メカニズム。
でも、使い手次第なのです。
よく言うことがあります。
すごい写真家は、使い捨てカメラでも、すごい写真を撮ることができる。
これは真実ですね。
私は、そんな人を幾人か見たことがあります。
「弘法は筆を選ばず」は違う、やっぱり選んだのだ、という人がいましたが、
もちろんそうでしょう。
でも、筆を選べなくても、
そのときは、ありあわせの筆で見事に書いたことも事実のはず。
そこで、私は、考えます。
筆を選ばないほどの達人でないとしたら、どうすればよいか?
やっぱり良い道具を選びましょうね。
それが私のやり方です。
腕が悪ければ、道具でカバーだ!
by Hologon158
| 2010-12-07 20:06
| ホロゴントラベル
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