212.20 ホロゴンデイ63「2010年1月23日 秀吉の故地、滋賀長浜は雨だった」20 地球の片隅で....
[Rara Avis展ご案内は、2月16日ホロゴンデイ212.19をご覧ください]
私は、人の写真を拝見するのが大好きな人間です。
ハイアマチュアの写真家にとっては、
他人はすべてライバルなのかも知れません。
他人の傑作を見たら、ムラムラと負けん気を起こしてしまう。
そんな負けん気がないと、
写真家として頭角を現すのは難しいかも知れません。
私は、他人の写真を見ても、
ほとんどたいてい、私には無縁なので、そんなときは何も起こりません。
たまに、はっと胸を打たれ、ガンと頭をやられ、ぐっと心に突き刺さります。
そんな写真は、撮影者のナチュラルな反応としての写真ばかり。
そんなとき、ムラムラと負けん気など起こしませんね。
単純に讃仰の喜びに浸るだけ。
なぜか?
私には絶対に撮れないことが分かっているせいもありますが、
むしろ私は、人を感動させる写真なんか撮りたくないからです。
人の賞賛というのは、麻薬のようなものです。
1回か2回ならまだよいのです。
賞賛を浴び続けると、写真を撮るときに、
賞賛を博するような写真を撮りたい、そんな気持ちにかられないでしょうか?
私は、忙しい人間です。
人が私の写真をどう見るか、なんてことを構っている暇がありません。
自分のやりたいことを楽しむので、毎日が精一杯。
そんな人間が写真展を開くのは、
自分の写真がギャラリーでどう見えるかが楽しみではなく、
私の友人たちの写真がどう見えるか、これを知りたいから。
容易に信じてもらえないことなので、困っているのですが、
自分の写真なら、家でどっさり、ゆっくり見ることができます。
ほんの一握りの同好の士だけが面白いと思ってくれることは分かっています。
それだけ分かれば、それで十分です。
私の写真の向こうに潜んでいる、私の喜びを分かる人が居る、
ふーん、地球の片隅で、それぞれにロボグラフィを楽しんでいるんだな、
これを知るだけで、十分。
by Hologon158
| 2011-02-17 00:04
| ホロゴンデイ
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