わが友ホロゴン・わが夢タンバール

212.42 ホロゴンデイ63「2010年1月23日 秀吉の故地、滋賀長浜は雨だった」42 独座大雄峰


        [Rara Avis展大阪展開催中。2月16日ホロゴンデイ212.19をご覧ください]


中国の唐の時代、百丈懐海(ヒャクジョウエカイ)という禅僧が居ました。

修行僧が尋ねました、
「如何なるか是れ奇特のこと」
奇特とは素晴らしく尊いことを意味します。
つまり、「世界で一番素晴らしいことって何ですか?」

すると、百丈が答えました、
「独り大雄峰の座す」
大雄峰は百丈の住んでいた山です。
つまり、「そりゃ、なんと言っても、大雄峰に座っていること、
これ以上に奇特なことはないよ」
要するに、今、ここで、天地と一体となって悟りの境地にあること、
それが最高の境地なんだ、そうきっぱりと言い切ったのです。

言いかえると、今、ここにないものを求めるな、
なんであれ、今、自分が持っているもの、居る所に、
心の底から安住することこそ、悟りの道なのだということらしいですね。

あのレンズ、このレンズが欲しい。
あのカメラ、このカメラが欲しい。
あのレンズ、このカメラが手に入ったら、
もうなにも言うことはない、
自分の写真世界を築くぞ、
そんな風に思いこんでしまう。

もちろんあのレンズ、このカメラを手に入れても、
安住の地にしっかりと根づくことなど、できません。
ただの蜃気楼。

分かっているんですけどねえ..........


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by Hologon158 | 2011-02-23 00:11 | ホロゴンデイ | Comments(0)