わが友ホロゴン・わが夢タンバール

214.25 ホロゴンデイ63「2011年2月13日 現代都市神戸に80歳のオールドカメラ見参!」25 玉ノ井散策



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さきほど、奈良に帰りました。
疲れは零。
もうその理由はお分かりですね。
楽しかったから!

でも、ブログは続くよ、どこまでも。
ということで、日曜日の町歩きの報告を続けます。

私たちは、neonさんとGG-1さんの案内で、
玉ノ井から鳩の街にかけて、昔のいわゆる花街のあとを散策しました。
その名残をとどめるタイル張りの家も面白いのですが、
もっと楽しいのは、路地の人々の生活を示すロボグラフィたち。
鉢植え、植木、玄関の備え、およそありとあらゆるアイテムが、
路地を平安なる生活の場にしようという、
住民たちの努力の跡をとどめています。

現代が、古くなれば壊すことをモットーにしているとすれば、
旧代は、古くなればなるほど大事にすることをモットーにしている。
そんな対比がいかにもぴたりと来るのが、こうした裏町。

J.R.R.トールキンは、The Road of the Ringsのなかで、
ホビットたちが、何の役にもたたなくなったがらくたを、
マソムと呼んで大事に残しておいて、プレゼントに使うと書いています。
トールキンも、古いものを簡単に捨ててしまうことには、
心理的に抵抗があるから、こんな話を作ったのかも知れませんね。

先日、京都清水に行った際、ガラス陶器のショップに入りました。
美しく彩色されたティーカップの値札を見て、ぶっとびました。

「280,000円」

こういうのを桁外れというのでしょう。

どんな人がこれを購入するのでしょう。
これにティーを入れてデザートを頂くにせよ、
ガラスケースに入れて、骨董品のコレクションのアイテムにするにせよ、
財力を誇示する必要のある誰か、
経済人、詐欺師、成金?

このようなものを作り、商いし、購入する人種と、
裏町でひっそりと生活する人たち、
その間には果てしない懸隔があります。

そこで考えるのですが、
路地裏のロボグラフィを撮ろうと、
裏町ばかりさすらう人間がいるのですから、
一方では、その正反対、
セレブの世界を撮ることに喜びを感じる人間もいるかも知れませんね。
一度、そんなカメラマンに会ってみたい、
なんて、ちらっとも思いませんね。
by Hologon158 | 2011-03-07 21:31 | ホロゴンデイ | Comments(0)