わが友ホロゴン・わが夢タンバール

217.22 ホロゴンデイ64「2007年2月13日奈良竹内街道は晴れ渡っていた」22 痛恨の極み!



217.22 ホロゴンデイ64「2007年2月13日奈良竹内街道は晴れ渡っていた」22 痛恨の極み!_c0168172_2216563.jpg



長い間、副社長を矢面に立たせて、安穏と陰に隠れていた東京電力の清水正孝社長、
ようやく18日、記者会見の場に出てきたそうですね。

インターネットの記事によれば、
福島第1原発1~3号機が国際原子力事故評価尺度のレベル5と評価されたことについて
「極めて重く受け止めている。
わが国が経験したことのない大規模地震に伴う津波といった
自然の脅威によるものとはいえ、このような事態に至ってしまったことは痛恨の極み」
との談話を発表した、とのこと。

社長さんのおっしゃりたいことの意味、
ちゃんと分かっていただけましたか?

要するに、予測を超えた、未曾有の自然災害による事故であって、
東電にはなんの責任もないことだけど、
その結果、原発がこんな風になったのは残念至極!
要するに、国家と国民に与えた災害に東電はなんの責任もありませんよ。
こんなつまらない事故で、原発が使えなくなったら、えらい損ですわ。
「痛恨の極み」というのはそういうことでしかありません。

言いかえると、
今回の事故から、原発の建設及び安全管理にはなんの責任もなく、
改善するつもりもありませんよという含み。

経験から学ぶことが人間の人間たる由縁。
今回の怖ろしい事故は、東電側がきちんと安全対策を設計監理していたら、
起こらなかったのに、そのことに気づかない。
もしくは、気づかないふりをしています。
彼らは、経験から学ぶ意思も能力もないのかも知れません。

政府の行動を見る限り、
民主党政権もまた、原子力政策と原発の安全性について、
まともに反省し、再検討する意思も能力もなさそうです。

今回の災害が復興へと転じた後、
彼らが臭いものに蓋をする方向で、
事態を軽く収めようとすることは目に見えています。

そのとき、私たち国民がこれをどう阻止し、
根本的な責任追及と安全性確保の方向を推し進めることができるか?
まさに正念場が待ちかまえています。
by Hologon158 | 2011-03-21 22:18 | ホロゴンデイ | Comments(0)