わが友ホロゴン・わが夢タンバール

221.33 ホロゴンデイ66「2011年3月6日濹東綺譚の荷風を気取ってはみたけど」33 ノック、ノック



傑作な出来事がありました。

夜中に自走式の円盤型掃除機ルンバが1階の居間を掃除したのです。

夜は、静とグリ(娘と息子、猫ですが)は2階の寝室に引きこもります。
ですから、階下に居たのは夫婦と長男の銀太(猫ですが)だけ。
二人して、頭をひねりました。
銀太のことなど、ちらっとも頭に浮かばなかったのです。

ところが、今晩、妻が目撃したのです。
銀太が、右手でルンバの中央スイッチ部分をポンと叩いた!

これで分かりました。
銀太が、2度スイッチを叩いて、スイッチオンしたのだ!

思い出しました。
子供たちは、ルンバが動いているとき、
まるでよそ者の生き物であるかのように扱います。
近づくと、さっと逃げながら、
ルンバを手でばしっとしばいたりします。

銀太は、なにもお掃除しようと考えたのではありません。
次のような考察をめぐらしたのです。

1 ルンバは生き物だ。
2 だって、自分で動くし、目(スイッチ)をバチバチ瞬かせる。
3 やっつけるには、目を攻撃するに限るぞ。
4 あれっ、あいつ、死んでるぞ。
5 いや、眠っているだけかも知れない。
6 試しに、目を攻撃してやれ。
7 バン!

思い出しました、
銀太は右手の練達の使い手なのです。

間仕切りカーテンの隙間を通るとき、右手をさっと横殴りにして、
カーテンをはらりと開きます。
いなせな江戸っ子の仕草を思い出してください、
「ごめんよっ、ご新造さん」

ぐっすり寝ているパパ(私)の腕の中に入って寝たい、
そう考えると、私の頭のほとんぞ直近で、右手をさっと空振りします。
その空気圧で、私を起こすのです。
でも、さすがの私も起きないことがあります。
というより、それを感じるのですが、たいてい起動しませんね。
ルンバほど敏感じゃないようで。
すると、私の頭を右手で軽く叩きます。
それも、必ず2回。つまり、
「ノック、ノック」

そう、この手を使って夜中にルンバを起こした犯人は、
銀太だった!


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by Hologon158 | 2011-04-07 00:17 | ホロゴンデイ | Comments(0)