わが友ホロゴン・わが夢タンバール

221.48 ホロゴンデイ66「2011年3月6日濹東綺譚の荷風を気取ってはみたけど」48 苦労だねえ



とても限定されてはいますが、いくつかのブログを毎日遍歴します。
少し変わったことに気づきました。

ほとんどのブログがデジタルカメラのユーザー。
その皆さんの画像を拝見していて、感じるのですが、
もう完璧ですね。

昨日、久しぶりに加わってくれたNIさんのニコンを触って、
ちょっと撮ってみて、分かりました。
デジタルユーザーは、完全にカメラから自由になっている。
完全に道具として駆使できる準備ができている、ということ。

デジタルライカのように、マニュアルフォーカスのカメラは別として、
普通、シャッターを押したら、即撮れる!
この自由度は大変なアドバンテージですね。

たとえば、昨日、祇園の歌舞練場裏口から出てくる芸妓さんたち。
実にプロフェッショナルな振る舞いですね。
自信に満ち、とても忙しそうに早足で出現し、
あっという間に立ち去ります。

私の場合、えっとレンズを何メートルにセットしようか?
3メートルかな?
よしセットできた。
あっ、あかん、通り過ぎてた、という感じになります。
撮ったものは全部はずれていました。

ところが、デジタルなら、そちらに向けて、シャッ!
これじゃ、敵いっこありません。
そのうえ、画像ときたら、もう完璧。
こちらも、敵いっこありません。

そこで、気づきました。
写真を始めて30数年、寝ても覚めても、
心から満足できる画像を求めてきたはずなのに、
完璧な画像と完璧なカメラを前にして、たじろいでいる自分に。

まるで、富も家柄も美貌も三拍子揃った超美女と結ばれる寸前に、
富も家柄も美貌もまるきし備えていない女性を選ぶようなものです。

なぜでしょうか?

それら三つのものが結婚の条件ではないからです。
心と心が直接結ばれることが条件なのです。

私が35㎜や50㎜のレンズを物色し遍歴している理由がそこにあります。 
完璧なレンズ、と言えば、銀塩でもちゃんとあります。
たとえば、ズミクロン。

でも、ズミクロンのように完璧な画像は撮れないけれど、
なぜか私の心を騒がせるレンズが幾本もあります。
リアリティが全部写らないレンズ、
そちらの方が私の心に寄り添うのです。

苦労な性格ですねえ......


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by Hologon158 | 2011-04-10 17:54 | ホロゴンデイ | Comments(0)