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229.09 ホロゴンデイ69「2007年10月13日天理の空は秋晴れだった」9 2種の政治家


古来、政治家には2つの傾向がある感じがします。

1 独裁者型
2 チームリーダー型

独裁者型は、たとえば、織田信長、ヒットラーのように、
即決果断、独断専行のタイプ。
部下は、その前では恐れおののくのです。

チームリーダー型は、もっと包容力があります。

漢の高祖劉邦と韓信の対話がもっとも適切な例。

中国史上最高の将軍であった韓信は、
自主独立の覇気を有していたにもかかわらず、
結局は、劉邦に屈服します。
劉邦から、どうして私に屈服したのかと尋ねられて、
韓信はこう答えるのです。

「私は並ぶ者のない将ですが、
あなたはその将の将たる器なのですから」

結局、独裁者は、部下の才能を萎縮させ、
部下を尊重しないので、惜しみなく使い捨ててしまいます。
独裁者は、どんなに大きな人物でも、限界があります。

劉邦と徳川家康はこの2のタイプ。
適材適所で、いかんなく才能を発揮させます。
さまざまな分野の才能を統合したとき、
独裁者の能力のはるか上を行くことになります。

大阪府知事、菅首相、ついでに小沢に共通するところは、
自分に恃むところが大きいため、部下を活用できない。
自分の才幹、見識、直観だけで動くので、
いつか障害物に激突してしまいます。

現代は、政治経済のあらゆる問題が入り乱れ、
突発し、錯綜し、解決はグローバルな協力なしには不可能。
こんな時代はこれまでになかったのです。

上記の3人は、そうした現代の大津波をサーフィンできるだけの
素養、識見、知識、経験などまるでありません。
むしろとても視野が狭く、人を信じず、
独断専行猪突猛進し、中央突破を敢行する傾向があります。
現代の指導者にはまったくふさわしくない、
というより、一番危険なタイプなのです。

近いところでは、ケネディ、サッチャーはチームリーダー型でした。
適材適所に選択した部下にのびのびと仕事をさせ、
危機を乗り越えて行きました。

現代は、こうしたチームリーダーと有能なチームのセットを頂点とし、
その下にピラミッド状に同種のセットが分岐する、
そんな構造でないと、乗り切ることができないのです。

現代日本の悲劇はここにあります。
政治家たちはほとんど、俺は俺はと、ふんぞり返る小独裁者ばかり。
国会は、2代目、3代目の御曹司、陣笠とタレントで溢れかえる惨状で、
仕事チームを組める才能のある人間が政界にほとんどいない。

どうすれば、よいのか?
国民1人1人にとりあえずできることと言えば、

2代目、3代目の御曹司、陣笠、タレントに票を入れない、
口先だけのパフォーマンス型(橋下、石原慎太郎)も選ばない、
各分野でたたき上げの地道な政治家たちを選ぶ。

このあたりから始めるより仕方がないでしょう。


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by Hologon158 | 2011-05-18 00:00 | ホロゴンデイ | Comments(0)