わが友ホロゴン・わが夢タンバール

229.10 ホロゴンデイ69「2007年10月13日天理の空は秋晴れだった」10 情感表現の深さ



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大チェリストに成長しつつある、韓国のハンナ・チャン。

彼女のすばらしい演奏の1つ。
Han Na Chang-Passacaglia for Violin and Cello
(http://www.youtube.com/watch?v=FzwWEJ0Bgvo&feature=related)

どうやらベルリンの合奏団との協演で、
そのリーダーのヴァイオリニストとの二重奏。
ヴァイオリニストはちゃんと譜面台を置いています。
ハンナ・チャンは完全暗譜で、ヴァイオリニストを時折見ながら、
ヴァイオリンにチェロを見事に合わせてゆきます。
ヴァイオリンとまったく同じ超絶技巧を、
楽々とチェロで演じるのです。

ハンナ・チャン自身、かなり緊張しているようで、
ヴァイオリニストを見つめる眼差しの鋭いこと。
彼女の演奏を観ていて思うことは、
その感情の深さ。

パガニーニ「ロッシーニの主題による変奏曲」
(http://www.youtube.com/watch?v=ggUzgNL7Kqk&feature=related)

You Tubeでは、アンドレ・ナヴァラを含むチェリストたちも聴けます。
でも、You Tubeで見る限りでは、
彼女のような繊細でそれでいて深々とした旋律を、
他の人に聴くことはできないようです。

すべての音符とパッセージに深い情感がこもっていて、
あたたかく、気高い。
モノトーンになりがちなチェロが朗々と歌い、
万華鏡のように多彩な絵を描き出してくれます。

なぜ、そんな違いを生み出すことができるのだろうか?
じっくり考えたいと思っています。
by Hologon158 | 2011-05-18 02:01 | ホロゴンデイ | Comments(0)