234.22 ホロゴンデイ「2006年5月28日 7年前の5月28日京都嵯峨野は晴れだった」22 ずっこけちゃった!
前にも一度書いたことがあります。
中国古代の戦国時代、趙の名将廉頗は沢山の食客を抱えていました。
「しょっかく」と読みます。
要するに、居候。
でも、単なるただ飯食いではありません。
有力者の下では、頭角を現すチャンスが多い、そう踏んでいるのです。
その廉頗が失脚します。
その途端に、食客たちはぞろぞろ列を成して出て行ってしまいました。
ところが、日ならずして、復権します。
西隣に超大国秦が国境を接する趙にとって、
廉頗は、城砦よりも頼りがいのある大黒柱だったからです。
すると、居候たち、またぞろぞろ帰ってきました。
廉頗、頭に来て、「どの面提げて!」と居候たちを罵りました。
すると、居候の1人が、
「将軍は、誤解しておいでになります。
力があるから、食客も集まるのです。
ご自分のいわば勲章のようなものなのですよ」
小沢さん、今回、ずっでんどうとずっこけてしまいました。
なぜずっこけたか、分かりますか?
オールを漕ぐのを忘れたからです。
これまで2度も、自党を分解することで、活路を見出した。
この勝利の方程式、はっきり言って、裏切りの方程式を、
今回も忠実になぞろうとしました。
でも、2度巧く行ったからと行って、
3度目がうまく行くとは限りませんね。
私は、鳩山は完全なバカだと思っていたのですが、訂正します。
ときには目端が利くようです。
小沢号に乗り込むことは、泥船に乗り込むこと、
そう、寸前に気づいたのです。
時代が違います。
小沢さんも勘が働くなってしまい、しかも刑事事件を抱えて、
足下、めらめら炎上している。
自民党、小沢さんに共闘をよびかけているけど、
ほんとのところ、連合することなどあり得ない。
しかも、自民党そのものが泥船。
鳩山さん、もともと節操もなく、発言に絶対的に責任をもたない人ですから、
事は簡単ですね、あっさり菅首相ら実権派に乗り換えてしまいました。
すると、どうでしょう。
あれだけ新党結成だ、エイエイオーと怪気炎を上げていた子分たち、
大半が「不信任案否決」投票にくるり一変してしまいました。
かなり器用な人たちですね。
まさに、廉頗の食客たちと同様に、小沢号からさっさと下船してしまいました。
しかも、有力メンバー(さすがに腹が据わっています)2人は賛成票を投じて、
党から蹴り出される始末。
小沢さん、羽根を2枚ももがれてしまいました。
政治勘を失ったことを暴露し、
党の中での立場も風前の灯火。
鳩山は、党内の足場を固めるために、小沢擁護に回るでしょうが、
ほとんど空中分解寸前の恐怖を味あわされた主流派、
今こそかさにかかって小沢派の食客たちを抱き込み、
小沢の羽根を完全にもいでから、蹴り出そうと躍起になるでしょう。
小沢もさるもの、ひっかく者です。
水面下で、すでに激闘が始まっているに違いありません。
歴史って、くり返すものですね。
私は反民主党ですが、それでも、今国民にとって理想はこうでしょう。
菅首相ら主流派が小沢の子分たちを自派に鞍替えされ、
小沢とその少数の幹部たちを党外に蹴りだし、
国民の反対をよそに政争に走った自民党を後目に、
しっかりと政権を固めて、震災、経済の復興に邁進する!
自民党ら野党のとるべき道も決まりました。
今は政争を忘れて、政権に協力する!
これしか道はありませんね。
最後に、小沢さんのポートレートを掲載しておきます。
大屋根の天辺で威張っていた鬼瓦、
なぜか地べたに。
怖い顔しても、もう、誰も怖がりませんね。
[後書き]
書き忘れました。
最初の石膏像は、鳩山さんです。
「あら、わたしはなんにも悪くないわあ......」
by Hologon158
| 2011-06-03 00:01
| ホロゴンデイ
|
Comments(0)