わが友ホロゴン・わが夢タンバール

242.12 ホロゴンデイ72「2011年1月29日 正月恒例の近江八幡巡りは快晴」12 入魂の姿を



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今日は、休業日ですが、仕事を家に持ち帰っています。
そんな仕事をしながら、筆休めに、You Tubeで演奏を見ます。

私は、大学のころ、国家試験の勉強をしているとき、
オペラの全曲盤レコードを次々と大音量で鳴らしたものです。
だから、音楽は仕事の覚醒剤、興奮剤。

You Tubeはお気に入りを保存できます。
凡そ300人ばかり貯まりました。
歌手のイ・ソンヒ、ソ・ヒヤン、キリ・テ・カナワ、
そして、チェリストのハンナ・チャン。
ハンナ・チャンをよく見ます。

ハンナ・チャン、
音楽を全身で受け止め、全身で弾き、
一音一音を腹の底から絞り出す、そんな演奏。
あんまり美貌とは言い難い人なのですが、
音楽に全身全霊で没入している姿は美しい!

Han Na Chang - Haydn Cello Concerto No.1
(3部に分かれています)
その入魂の姿を見るだけで、心が奮い立ち、
とくに、第3楽章など、無性に愉しくなります。

もちろん、ジャクリーヌ・デュプレは最高です。
彼女の演奏を観ることは、喜びなのですが、
でも、あ同時に、悲しみでもあります。

この演奏のさなかにも、病気による衰えを感じていたんだろうな、
あと数年で弾けなくなってしまうんだなあ、
病気にならなかったら、今でも生きていて、
さらに深みを増した豪壮なる音楽を奏でてくれるんだろうな、
そんなことを考えてしまい、
心の中に慟哭の気配を覚えてしまうのです。

ハンナ・チャンは、とても流麗であたたかい音色。
暗く、パセティックなサウンドを作り出したジャクリーヌ・デュプレとは異なる芸術。
でも、芸風は違っても、精神性の高さ、完成度の素晴らしさにおいて、
ジャクリーヌ・デュプレと肩を並べる人になるでしょう。
それほどまでに特別の才能を感じさせる人です。

健康を保って、円熟の境地まで長い人生を上っていってほしいものです。
それにしても、こんな風に、世界の演奏家たちの姿を見ることができる。
これは、私にとっては、インターネット革命の1つの大きな果実。
このハンナ・チャンを見ていて、感じます。

無尽蔵に湧いてくるエネルギーと喜び。
by Hologon158 | 2011-06-23 16:30 | ホロゴンデイ | Comments(0)