わが友ホロゴン・わが夢タンバール

249.17 ホロゴン外傳20「2011年6月5日 クック・キネタールが安土に出会った日」17 カルロス・クライバー



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ひそかに台風を歓迎するには理由があります。

完全防音システムが突然我が家に来るようなものだからです。
戸外が騒々しいので、隣の家がどんなに大騒ぎしても、聞こえない。

昨夜も、かなり遅くまで、揚琴をばんばんと鳴らしました。
昨夜、どうやらかなりトレモロがそれらしくなった感じがします。
手首が自然に回るようになった感じなのです。

次は、韓流ドラマの出番です。
一話観たところで、深夜になりました。
ブログの記事を一本アップして、
さて、これからが台風の日スペシャル。

カルロス・クライバーのDVD集から、モーツァルトの第33番。

普段なら、真夜中にオーディオなんて、近所迷惑もいいところです。
知人は、広い部屋に防音室を入れる二重構造で、完全防音として、
夜中も大音量で聴きまくっています。
CDプレーヤーが500万円というのですから、
もちろん対のDAコンバーターも同額、
こんなシステム、ご存知ですか?
私は聞いたこともありません。
全システムにかかる資金の額が知れますね。
私は、私なりにオーディオ趣味なので、
そんな超豪華システムの価値を頭から否定するつもりはありませんが、
一方では、イヤーホーンでも聞いても、感動することがあります。

音楽は、オーディオ装置で聴くものではありませんね。
心で聴くものです、そう言いたいですね。
ちょっと負け惜しみに聞こえるかも知れませんが、
本音です。

廉価な液晶プロジェクターと立ち上げ式の80インチスクリーンでDVDを観ます。
廉価な4本のスピーカーを頭の近くに散開させています。
大音量では、私の耳がもたないので、かなりボリュームを絞って鳴らします。
4つのスピーカーが私という中心点にサウンドを十字砲火で包むわけです。
十字砲火からはずれますと、とてもささやかな音量なのです。
ほんとうは、台風がなくても、真夜中でも聞ける程度。

ウィーンフィルとクライバーの協演なのですから、
モーツァルトが輝いていました。

クライバーの指揮振りを見て、楽しむ方もいれば、
やりすぎじゃないの、と、辟易する方もいるかも知れません。
私は大好きです。

音楽のこと、この曲のことをしっかりと理解している方なら、
クライバーの振りだけで、なんの曲か分かってしまうかもしれません。
それほどに、音楽にぴったり寄り添った棒。

なんとしなやかな動きでしょうか?
そして、なんと豊かな表情でしょうか?
音楽そのものが人間の姿をして顕現している、そんな感じさえします。

こんなに雄弁な、こんなに音楽的な指揮をする人、
もう現れないかもしれませんね。
by Hologon158 | 2011-07-20 21:27 | ホロゴン外傳 | Comments(0)