252.05 ホロゴンデイ74「2008年12月20日京は河原町に京ロボグラフィを探し」5 リズム、リズム....
付虹先生、偶然知り合った太極拳をするご夫妻のために、
老人ホームで太極拳の伴奏をしてあげたそうです。
驚いて尋ねました、
「太極拳が音楽に合うんですか?」
「合います。合わない曲もありますが」
ふと思ったのですが、ひょっとすると、というより、絶対に、
自然のさまざまな動き、動物たち、これらはみんな
音楽に合う動きをしているのではないでしょうか?
自然のさまざまな動きもすべてリズムをもっているはずです。
私の末娘(猫ですが)静、夕食を用意すると、
最年長の銀太が台所で食べ始めるのを見届けると、
お兄ちゃんのグリと二人でさっさと、
自分たちの食堂、二階に向かって移動し始めます。
そのとき、グリお兄ちゃんが先頭に立つことがよくあります。
そんなとき、先頭をスタスタとゆくグリの上を、
助走なしてすっと飛び越し、ひらり着地して、スタスタスタ。
一種の冗談かもしれません。
静はグリと仲がとびきり良いのです。
年齢がかなり離れていて、仲がよいとはいいがたい銀太の頭上は
けっして飛び越さないからです。
こんなとき、静はグリの歩調に合わせて飛び上がります。
リズムに乗って飛ぶので、グリの頭をひっかけたりしないで、
なめらかに飛べるのです。
つまり、自然法則にのっとって動くということは、
ただしいリズムに乗って動くことなのではないでしょうか?
馬、鹿、インパーラたちの疾走シーンを思い出してください。
その中で、人間だけがぎこちないですね。
本来の自然な動きをさまざまな思考、ためらい、屈託、おそれ、不安などが
邪魔をしているからではないでしょうか?
言い換えると、
達人になると、その動きは流れるように自然になるのでしょう。
幾度か書きましたが、
合気道の達人の格闘シーンをYouTubeで見ることができます。
【映画】合気道-塩田剛三 47歳-【養神館】
(http://www.youtube.com/watch?v=L8H4t0pcXHs)
4人の屈強の男がわっと殺到します。
男たちの動きはあたふたとして、
ずっと年長の名人の動きについていけません。
名人は布を貫く針のようにやすやすと男たちを縫ってゆき、
男たちが、まるで座布団のように、宙を舞います。
コメント欄で、一人書いています。
自分も立ち会わせてもらったことがあるけど、
気がついたら、飛んでいた、
飛ばないとしかたがないような状態に、知らぬ間に追い込まれていた。
名人の手が対戦相手の手首に触れたかと思うと、
抵抗しがたい形で手首が回され、
その動きにつれて、全身が宙を舞うのだそうです。
そうしないと、耐えがたい痛みとなるようです。
これもリズム。
名人は完全なるリズムを体得して、
相手の動きに合わせてなめらかに仕掛けることができる。
ヴァイオリニストの弓の動きはまるで剣士のようです。
カルロス・クライバーは目にも留まらぬ細かい指示を鋭く送ります。
名人たちの動きはすべてリズムに乗っているので、淀みがなく、
また、人に直接伝わるのではないでしょうか?
私たちの課題は、
どうやって、人生の、身体の、心のリズムに乗るか?
by Hologon158
| 2011-07-25 20:42
| ホロゴンデイ
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