わが友ホロゴン・わが夢タンバール

252.07 ホロゴンデイ74「2008年12月20日京は河原町に京ロボグラフィを探し」7 写真家と私の違い


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私の友人のDAさんとよく一緒に歩きます。

彼は1日にせいぜい1本か2本しか撮りません。
ここぞ、というとき、場所でないと、撮りません。

たいてい、驚くほどに見事な作品となります。
縦位置、一定のスタンス、独特の構図。
見ただけで彼の作品だと分かります。
作風が確立しているのです。

でも、マンネリにはなりません。
一枚一枚が力に溢れて、艶やかで、あたたかい。
見ていると、幸せになります。
本人はまったく本気にしないのですが、
彼は本物の写真家です。

いつか東京、大阪の大きなギャラリーで写真展をしてほしい。
これが私の夢です。
本人にはその気がぜんぜんないのが残念。

さて、なにを言いたいかと言いますと、
    これが写真家の撮り方だということ。
    私はまったくそんな撮り方をしないということ。

彼は、自分のセンスにピタリとする情景を見つけて撮ります。
つまり、自分の心と写真本位の姿勢。
私は、もの本位の姿勢。
もちろん自分の大好きなものを撮るのですが、
あくまでも、もの、ひとの面白さだけに心を奪われています。
情景など撮らない。
もの、ひとだけに注目して、撮ります。
周囲は見ていない。
写真のことも考えていない。
ときには、カメラのことも忘れます。

目の前のロボグラフィだけを味わっています。
    「よくまあ、こんなものが!」
    「うん、がんばってるな!」
    「ここにも居たの?」

撮る操作が、カメラを突き出して撮るだけですから、簡単。
ホロゴンウルトラワイドは固定焦点だし、
露出計はないけど、F8固定なので、
歩きながら、自動的にシャッタースピードダイヤルを動かして、
露出を調節します。
カメラのことは忘れたいので、自動化したのです。
ほかのカメラもホロゴンウルトラワイドと同じように使います。
数秒以内に撮り、後も見ずに、次のものを撮ります。
だから、1日に数百枚から千枚撮れます。
コンスタントに撮れます。
これは楽です。
まるで、工事検査写真を撮る現場作業員みたい。

というわけで、私の写真はカメラのプレゼントなのです。
私の写真作品ではありません。
by Hologon158 | 2011-07-26 11:16 | ホロゴンデイ | Comments(0)