262.09 ホロゴン外傳24「2011年7月23日①アポクロマート25mmF2は九条で大活躍」9 つまり、自由
アートの世界でも、また、アートとは言えない私たち素人写真でも、
これが正しい、これが基本だという、スタンダードがありません。
これが嬉しいところですね。
つまり、自由。
アートの本質は、自由。
自由ということは、基本的に、なにをやってもよい、ということ。
でも、どんな芸術も、私たちの写真でも、同様ですが、
制約、基礎条件、出発点があります。
写真であれば、それがどんなものであれ、
カメラ、レンズが必要です。
沢山の写真を見て感じることは、
結局、どんなカメラ、レンズでもいいのですね。
要するに、撮り手が使いたいと思えばよい。
これを使えば、自分の撮りたい写真が撮れる、
そう信じるだけでよい。
畏友RAさんは、よくこんな体験をします。
長い間持っていて、たまに使うのですが、
どうしても思ったような写真が撮れません。
ついにしびれを切らして、こう考えるのです。
「よし、もう一度だけ使ってみよう。
これでダメなら、売ってしまおう」
そうすると、何が起こるか?
これまでの経験では予想もしなかったような、
素晴らしい写真が一杯ネガに並ぶのです。
そして、売れなくなってしまう。
なにが違うのでしょう?
気合いの差、覚悟の差、これしかないのではないでしょうか?
信じること、これだけ。
手にすると、「うん、これなら、撮りたい写真が撮れる!」
そう確信できるようなレンズがあります。
私にとって、それがホロゴン。
でも、このアポクロマート25mmF2も、
手にした途端に、それだと、分かりました。
違うのです。
この違いが分かる、これが嬉しいのです。
こんなレンズを手にすると、
今まで撮らなかったような写真を撮りたくなります。
このシリーズがそんな写真を含んでいるか、
私には、よく分かりません。
分かるのは、
楽しかったこと。
なんでも、撮れる、そう感じたこと。
名レンズは、私を自由にしてくれます。
by Hologon158
| 2011-08-25 14:39
| ホロゴン外傳
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