267.23ホロゴン外傳25「2011年9月12日故郷大和高田にダルメイヤー連れて」23 ペンタック!
早朝、宅急便がニューレンズを届けてくれました。
木曜日に改造名人の宮崎さんに向けて発送した、
ダルメイヤーのペンタック38mmF2.9
もうMマウントレンズに変身しての帰宅です。
すでにブラックペイントが剥げ剥げになっていたヘリコイドは、
宮崎さん特製のヘリコイドリングMS-35に取り替えられ、
その中央に、ブラックペイントのレンズ部分だけが鎮座。
長く伸びていたフードと絞りリングは半分に切断され、
フードリングに、絞り設定用ハンドルがついています。
私の方からお願いしていたのです。
もともとCマウントですから、
16㎜用に光線を遮断する長いフードがついています。
そのままでは35㎜フルサイズにはなりません。
まわりにぐるりと大きなダークコーナーができるはず。
可能な限り、削ってくださいとお願いしていたのです。
1920年代の黄銅は大変に粘りがあって、
削ってゆくと、めらめらと波打って始末が悪いため、
切断は大変に困難だったそうです。
昨夜お電話を受け、そのお話をうかがって、怖くなりました、
「それで、うまくカットできましたか?」
いつもの通りです、快心の回答でずばり、
「巧く行きました!」
帰宅したペンタック38mmF2.9君、
もともとフード先端部分はいびつに歪んでいたのですが、
見事に円形になり、切断面はきらりと光っています。
残されたオリジナルのレンズと絞りリングは、
ブラックペイントがなかなかの高級感で鈍く輝いています。
適度な重さのMSヘリコイド、
かっちりと動く絞りリング、
戦前のノンコーティングレンズらしい、やや鈍い輝きのレンズ、
ライカM9にセットしたときの風格、
すべてが完璧。
80㎝から無限まで、試してみますと、
絞り開放でも、しっかりと合焦して、
約90年前のレンズとはとても思えない、しっかりとした画像。
もちろんふんわりとフレアがあり、
周辺のボケ味も古色蒼然として、文句なしです。
明日は、神戸に行ってきます。
ライカM9とソニーNEX-5Aで試写してみましょう。
ついでに、キノプラズマート25mmf1.5aも使いましょう。
もう今から、ワクワク!
by Hologon158
| 2011-09-17 11:13
| ホロゴン外傳
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