わが友ホロゴン・わが夢タンバール

270.19 ホロゴンデイ外傳26「2011年9月24日大阪福島にはダルメイヤーが繰り出した」19 頭は空っぽ



ダルメイヤーのちびレンズ、
トリプルアナスチグマート15mmF2.9の写真を続けてきました。

    写真家は、写真世界の創造のためにレンズを駆使します。
    私は、レンズに撮ってもらって、心から満足します。

写真世界の創造は、遠い世界、高い境地のお話。
私は、レンズたちの驚くべき個性に魅せられています。

    おもえば、ホロゴンを撮り続けてきたのも、
    ホロゴンによって、自分の写真世界を構築しようなんて意思は零。
    ひたすら、ホロゴンに魅せられ、あれよあれよの15年間。
    未だに、ホロゴンの見せてくれる顔を見尽くしてはいない、
    これが喜びです。

    最初は、このじゃじゃ馬をなんとか乗りこなして、
    自分の道具にしたいと、勢い込んだものでした。
    でも、数年経たずして、それはとても無理だと分かりました。
    レンズの方が私よりも大きい。

そして、クラシックレンズたちを創り出したレンズ名人たちって、
それが分かっていた感じがします。

どんなレンズも本気でかかると、分かります、

    とても汲み尽くせない境地と可能性を内にはらんでいる。

このちびレンズにも、それがはっきりと読み取れます。
そして、不思議なことに、
そんな風にして、自分の独特の個性を発揮してくれるとき、
私が外界のロボグラフィに感じる気持ちをちゃんと読み取って、
写真に写し出してくれるのです。

今回の写真たちがそうです、

    まるでなんでもない路傍。
    でも、私は、あそこでもむこうでもなく、
    ここ、これを闇雲に撮りたくなります。
    なぜか、分かりません。
    自分の感情を全部説明できる人っていないでしょう。

    私は、カメラを手に持った途端、
    頭は空っぽにして、
    ただ心の奥底で、小さな呼び鈴がチリンとなってくれるまで、
    心を澄まして、歩きます。

    すると、チリン、チリンと鳴り続けてくれます。
    私は、ただその瞬間、シャッターを押すだけ。
    レンズが心ゆくまで歌ってくれます。

その歌って、こんな写真たち。

    ザ・シンフォニーホールへの50メートルばかりの道すがら、
    私が見付けたロボグラフィ。

なんだ、つまらない、そう思う人は私とは無縁なのです。
おそらくたいていの方が、私とは無縁なのです。
それで別に構いませんが.......



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by Hologon158 | 2011-10-03 11:46 | ホロゴン外傳 | Comments(0)