277.10 ホロゴン外傳21「2011年10月19日スピードパンクロ35mmF2は奈良を席巻した」10 初めにリズムありき
「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」(春秋社)
この本をまた読み返しています。
なにも、自分が音楽家だと考えているからではありません。
揚琴の練習に少しでも参考になればと考えて手に入れたのですが、
人間としてのすべての行動に参考になる本でした。
たとえば、日々の演奏練習について。
「すべての練習はリズミカルに演奏されなければならない」
「人間には本来、リズムの感覚が備わっているはず」
「良いリズムは、自己の使い方とその機能を改善する」
「音楽家のバイブルは次の言葉で始まる−−−初めにリズムありき」
(名指揮者ハンス・フォン・ビューロー)
「難しい個所は、良いリズムによって克服できる」
「筋肉のリズム感覚を目覚めさせることで、深層にあるエネルギーが解放される」
「リズムが動きを支配する」
(プラトン)
仕事だって、写真だって、すべて同じことですね。
昔読んだギリシアの現代小説の主人公がそうでした。
彼はアマチュアレスラー。
朝、家を出て、恋人の家に向かって歩き始めます。
最初はちょっとだるい。
でも、段々とすべての筋肉に血が流れ込むのを感じながら、
次第に速度を速めて、リズミカルに歩きます。
すると、いつしか、全身に自信と活力が漲るのを感じるのです。
ストレッチの話?
そうではありません。
生活に、動きに、リズムを取り戻すこと、
これが眼目。
私は、写真を撮るとき、
アーチストではありません。
思索者でもありません。
詩人でもありません。
ひたすらリズムで撮ります。
心になにかアート的な感触、感激、感動がわき起こるから撮る、
なんてことはいたしません。
撮って、
前方に身体を向けて、
3歩歩いて、
左に向いて、
さっとしゃがんで、一枚、
また、前方に.....
こんなホップ・ステップ・ジャンプ式撮影。
私の知る限りでは、
yoshiさんがストリートでは同じことをやっていました。
違うのは、彼の方がはるかに高速でした。
なにしろ撮る量が、私とは桁が違います。
速度は別にしても、肝心なことは、
リズム、
リズム、
リズム.......
by Hologon158
| 2011-10-25 00:18
| ホロゴン外傳
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