わが友ホロゴン・わが夢タンバール

277.13 ホロゴン外傳21「2011年10月19日スピードパンクロ35mmF2は奈良を席巻した」13 大変な努力



28年前、宮崎で写真を撮っていた頃、
二科会の会員のアマチュアカメラマンにお会いしたことがあります。

    創意工夫に溢れた方で、
    盛んにコンテストに応募しておられました。
    宮崎を離れた後も、あれこれとお噂を聞くことがありました。
    国際写真サロンで入賞されたり、
    二科展で入賞されたりして、
    ついには、二科会の会員になられたと聞いています。

昨夜、私の写友のお二人が宮日展に入賞されたと聞き、
宮日展と宮崎県展をインターネットで検索してみたのです。
すると、その方がどちらの写真展でも、3度目の特選で、
無鑑査作家に昇格されたという記事。

私の友人たちもそうですが、その方も、
30年余、営々と努力を重ねられてきたのです。
頭が下がります。

私は、宮崎の3年間、写真クラブ「写壇はにわ」に入会したのが、
アマチュア写真歴の始まりでしたが、
その2年目からこの2つの写真展に応募して、
入賞3回、入選1回という成績でした。

    審査委員は有名な写真家でしたが、
    「宮崎に久しぶりに現れた大型新人」と評されたそうで、
    これは、私にとっては、はるか昔の嬉しい思い出。

でも、そのとき、決断したのです。
私は、すぐに決断して、その決断を永らく守る癖があります。
右顧左眄しないのが、私の美点であり、欠点でもあるようです。
このときは、こう決断しました。

    コンテストに応募すると、自分の写真が撮れなくなる。
    やめよう!

以来、コンテストには一切見むきもせず、無縁のまま。
競争嫌いの人間なので、性に合っている方針。
守るのは簡単。

しかし、コンテストで生きようと決断されて、これを続ける、
これは、私とは違い、大変な努力と精進を要することです。
私とは主義が違いますが、それでも、頭が下がります。
みんな、だからこそ、努力をするのです。

頭は下がりますが、真似をしたいとは思いません。
私は、写真を撮ることが好きなので、
もうそれだけで報酬を得ています。
それ以上の成果、名誉、名声は足かせになるだけ。

努力をせずに、持続をするだけ、これで通してきました。
おかげで、ろくな写真を撮れませんが、
今考えても、私にとっては、この決断は正しかった!

    誰の目にもとまらない、誰も評価しないでも、
    私のためだけの写真を撮ることが嬉しい、
    これも、れっきとした写真人生。

自分の性に合っていることをするのが一番ですね。



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by Hologon158 | 2011-10-26 00:20 | ホロゴン外傳 | Comments(0)