わが友ホロゴン・わが夢タンバール

283.06 ホロゴンデイ78「2007年8月4日伊賀焼きの里で少し撮りました」6 ロボグラフィ




ロボグラフィは、路傍のとるに足りないものたちを撮る、
という点で、佐内正史氏の写真群にちょっと似ています。
でも、まさに似て非なるもの。

もちろん、佐内正史氏は成功した写真家であり、
私は、ただの素人なのですから、比較する方がおかしいのですが、
私は、このブログではご主人なので、なんでも許されます。

まず、写っているものたちの意味が違います。

佐内正史氏は、日常見過ごしているものたちの存在に気づかせ、
そうして日常性の覚醒を原点として、
日常、気がついていないけれども、
自分たちの日常を形づくっているものたちへの認識を改めることで、
現代における日常生活の意味を見つめ直しています。
みんな気づいていないかもしれないけれど、
私たちみんな、回りのものたちと一緒に生活しているんだ。

ロボグラフィは、日常見過ごしているものたちが独自の存在として、
自分たちの歴史、生活、主張、存在感、喜びをもっている、
そう感じて、このものたちにレンズを向けます。
すると、路傍のものたちがわっと喜びに沸き立って、
目を輝かせ、ぐっと胸を張る、そんな姿をとらえます。

撮る私なんかいなくても、
誰も気がつかなくても、
これまで平気で生きてきたんだぞ!
これからも平気で生きていくぞ!

佐内正史氏の写真は一枚では意味がありません。
集合体のシーケンスの中でハーモニーをもって歌い出します。
ただ、私はそのハーモニーが好きになれないだけ。

私の写真は、一枚一枚てんでばらばらです。
私の思い出の中でまとまることがあっても、
それは私だけのもの。

メッセージをもって、外部に向かって自己主張する写真群と、
ただのストックとして順次掲載される写真群。



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by Hologon158 | 2011-11-19 16:22 | ホロゴンデイ | Comments(0)