わが友ホロゴン・わが夢タンバール

294.20 ホロゴン外傳26「2012年1月14日新年の東大寺界隈をぐるり巡視」20 アマ三年症候群



妻から、一度もスランプに陥ったことがないと批判されましたが、
その秘訣は実に簡単です。

    高望みをしないこと、
    自分の分をしっかりとわきまえておくこと、
    ただそれだけです。

なぜか写真の場合、最初、かなりの確率で増長します。

    私はそれを「アマ三年症候群」と呼んでいます。

私も罹患しましたので、この症候群にはかなりくわしい。
その理由も簡単です。
押せば撮れるからです。

絵の場合、初心者が「ぼく、ひょっとして天才?」
などと思い上がることなど、ありません。
優れた絵を描くための技術を身につけない限り、
ど素人はいつまで経ってもど素人。

ところが、カメラは絵筆と違い、
写真という画像を作り出すメカニズムが完備しているので、
あとはシャッターを押すだけ。
ちょっと気の利いた写真なら、小学生でも撮れます。
写真家はだしの傑作だって、運が良ければ撮れてしまいます。
すると、「ああ、こわーい。僕って、先生より巧い!」
ということになってしまいます。

こんな人は、人の写真を虚心担懐にみることができないので、
井の中の蛙現象を起こしてしまいます。
人によっては、いつまでも治癒しないこともあります。

私の場合、かなり早期に平癒したのは、幸運のおかげでした。

① 写真史上最高の写真家たちの写真を最初から沢山見てきました。
ですから、写真家のレベルがはるかな高みにそびえていました。

② いつも、才能のあるアマチュアカメラマンたちを知ってきました。
彼らの撮り方、その結果を見るにつけ、
いつも考えてきたことは、「上には上がある!」

③ そのうえ、「ロボグラフィ」という命名こそ
まだ7、8年にしかなりませんが、
写真を始めた当初から、私の関心は終始ロボグラフィでした。
アマチュア写真界に身をおかれた方ならおわかりでしょう。
ロボグラフィなど、まるで評価されず理解されないのです。
こんな人間には、増長する余地もチャンスもありませんね。

おかげさまで、私は常に、
自分の写真に対するたった一人の良き理解者であり、
ファンであり続けてきました。

    そんな人間にとって、ブログこそ最高の場。

ローマ共和制時代のグルメ元祖、ルークルルスのお話が私にぴったり。

    毎夜ルークルルス邸では晩餐の宴が続いていたのですが、
    ある日、珍しく客がゼロ。
    コックがご主人に尋ねました、

        「今日はお客さんがないので、どういたしましょうか?」

    すると、ご主人、憤然として、

        「ルークルルスがルークルルスの家で晩餐をとるのだぞ、
         いつも通りだ!」

私の場合、おそらくブログ訪問者は両手で数えるほどでしょう。
でも、私にとって、私のブログは私のためのもの。

    「Hologon158がHologon158のブログを見るのだ。
     Hologon158お好みの写真と文章を並べなきゃ」



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by Hologon158 | 2012-01-24 01:48 | ホロゴン外傳 | Comments(0)