297.17 ホロゴンデイ80「2008年3月29日春の京都をあてどなくホロゴンと」17 巨人閔惠芬
閔惠芬
中国の二胡の巨人の一人。
その人の特集番組をYou Tubeで見ています。
これが二度目。
(http://www.youtube.com/watch?v=Levu9m5Apzs&feature=autoplay&list=FL8EUa8uFTI2NWBEFOkCqnCA&lf=plpp_video&playnext=2)
中国語はちんぷんかんぷん。
でも、簡体字ですが、一応字幕があるので、かなり推測できます。
ガンの宣告を受けて、4度の手術を受けます。
手が上がりません。
少しずつ、手を上げてゆく。
手を綱に繋いで、引っぱり上げるというようなリハビリを経て、
完全に回復した姿で、嬉嬉とした語る姿が実に迫力があります。
赤ちゃんのように、あどけなく可愛い表情と、
荒野の狼のような、鋭い眼光とが交錯します。
生気と精神力が沸騰し、吹き上げてくるような、ド迫力の人物です。
教えを受けに来たプロでしょうか、弟子でしょうか、
若い女性奏者が二胡を圧倒的な迫力で弾きます。
その目の前に、閔惠芬先生ががっしと構えて、
なにものも見逃さない、龍の目ではったとにらみます。
厳寒に暖房がないのでしょうか、先生も生徒もオーバーのまま。
なにやらアドバイスして、生徒が弾きます。
これをチェックする先生の厳しい表情。
まるで対決、決闘の雰囲気。
それが、ご主人と手術のあたりの話をするときの、
仲むつまじく、和気藹々とした表情とはまるで違います。
天女と戦士の両面を備えた人物。
その振幅の大きさが、人間としての大きさにつながっています。
彼女の演奏が常に大河のように安定しているのは、
その精神力の賜物なのでしょう。
見れば見るほど、素晴らしい人物です。
by Hologon158
| 2012-02-06 19:27
| ホロゴンデイ
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