わが友ホロゴン・わが夢タンバール

299.05 ホロゴン外傳28「2012年1月23日マクロスイター36mmF1.4と西大寺の出逢い」5 心の底から撮りたい



前回の土門拳の意見がいただけないのは、
ご自分のスタンダードを写真のスタンダードと取り違えていること。

自分の写真で、人の写真を批判するのはルール違反。

    写真の本質は自由です。
    なにをどう撮ってもよいのです。

「木村伊兵衛などは最もブレッソンにいかれたように見えるが、
これは作家としての重大な錯誤であろう」とおっしゃいますが、
カルティエ=ブレッソンにいかれたからこそ、
木村伊兵衛は自分の写真、自分の流儀を見つけたのです。

    土門を重厚の極致とすれば、
    木村は軽みの極致。

これが写真の自由度のラチチュードを示しているのでは?

木村伊兵衛が土門拳のように撮ることなど、ありえなかった。
私たちも、素人であればあるほど、自由でありたいものです。
私のこのシリーズなど、おそらくどなたも撮らないでしょう。
もちろん評価もしないでしょう。

でも、心配はいりません。
撮影者自身が心の底から撮りたいと思うのは、
こんなやつら。

こんなものを撮ったら、面白いよ、
そう人に勧めるつもりもありません。

こんな写真を見飽きないと思うのは、私の特殊性。

折角この世に生まれたんだから、
人と同じことをしてるんじゃ、楽しくも何ともない。
人と違うことをしたいじゃないですか?
さりとて、人よりも優れることはとても無理。
ならば、人がまるで写真とは思わない写真を撮ったって、
いいじゃないですか?
という次第で、
人がまるで認めないような写真を撮るようになり、
それが自分にとっては大いなる勲章だと思っているようです。
困った性分で。




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by Hologon158 | 2012-02-08 21:40 | ホロゴン外傳 | Comments(0)