わが友ホロゴン・わが夢タンバール

306.06 ホロゴン外傳31「2012年2月18日ペラール28mmf4持って冬の西陣で」6 前現代人?



何十世紀にもわたって、
不純なものを取り除いて、純粋な美を創り出すことに、
アートの神髄がありました。

画家が構図に腐心したのも、
音楽家が主題を精妙かつ豊麗に展開したのも、
小説家が構想を練りに練って、緊密な統一体に仕上げたのも、
先端を鋭く尖らせた錐が板を突き通すのと同じように、
アートのインパクトが、
鑑賞者の心をまっしぐらに突き通すためでした。

ところが、現代のアートは不協和音の世界。

森山大道のように、
汚濁、猥雑なモチーフを随所に展開するように、
わざと混濁させ、
わざとアンチクライマックスに展開させる手法。

鑑賞者に、自力で、アートの意味を感得させるためなのでしょうか?
現代人にはそんな不協和音のアートがぴたりと心に来るようです。

私には、まるでぴたりと来ません。
昔ながらのハーモニーのアートが心に来ます。
どうも前現代人のようです。

おかげで、写真を撮っても、
ノーファインダーで撮ってもやはり気がつかない間に、
シンプルで整頓された画像にしてしまっているようです。
私にはそれでよいのですが、
現代にはまるで時代遅れの写真ばかりになっているようですね。
ま、仕方がないか?



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by Hologon158 | 2012-02-28 09:40 | ホロゴン外傳 | Comments(0)