わが友ホロゴン・わが夢タンバール

313.02 ホロゴン外傳36「2012年3月11日友あり、東より来たる(4)」2 撮ってみたい!


今日は雨の中、桜井の喜多美術館に行ってきました。
友人の写真展を見に行ったのです。

    前田義夫写真展  
        都視景観

        平成24年3月30日(金)~5月27日(日)

創設者である、喜多才治郎(平成17年9月9日没)のコレクション。
個人美術館ですが、意外に見事な作品が揃っています。

気に入った作品が3点。

まず、ゴッホの民家風景デッサン。
空気感があって、貧しいけど、生活感に満ちた光景。
こんな風にして、ゴッホはデッサン力を付けていったんだな、
十分納得させてくれる作品でした。

佐伯祐三のブラックばりの黒味の聞いたストリート。
これは厚みがあり、ぐいぐいと力感が盛り上がってくる力作。
ああ、こんな作品、ホロゴンで撮ってみたい!
でも、もうパリはクリーニング作戦と現代化とによって、
生活感と哀感の漂う古都から、
超現代都市に生まれ変わってしまったようで、
もうこんな光景はほとんど見つからないでしょうね。

それから、藤田嗣治の猫。
年老いた飼い猫に対する嗣治の愛情がにじみ出るようです。
極細の描線のエネルギー感において、
藤田嗣治は史上トップクラスの油絵画家。
その実力がうかがえる小品。

こんな傑作群が手を伸ばせば触れることができるほどの近くに。
もったいないほどに立派なコレクションですが、
場所が悪いですね。
ハイキングの途中美術館に立ち寄ろう、なんて人が居ますか?

でも、こんな立派な美術館の別館で、
長年の写友である前田義夫が写真展を開催するのです。
果たして、土俵で立派に相撲をとれるでしょうか?
次回以降に明らかになります。



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by Hologon158 | 2012-04-01 00:12 | ホロゴン外傳 | Comments(0)