わが友ホロゴン・わが夢タンバール

315.11ホロゴン外傳38「2012年3月11日友あり、東より来たる(6)ヘラー編」11 新しいっていいことだ



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アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの重要な用語に、
「Novelty」(新しさ)があります。

私がなぜこんな難解な哲学者の本を貪り読んだか、
今となっては、まるで理解ができません。
それも、翻訳がなかったので、
丸善でありったけ取り寄せた原書を手当たり次第に読んだのですから、
きっと背伸びをしていたのでしょう。

でも、かなり思考の訓練になったことは確かです。

Novelty(新しさ)って、なんでしょうか?
説明するのはとても難しい(つまり、よく理解していない)のですが、
要するに、実在は宇宙全体を把握する経験を積み重ねます。
そんな経験に新しさがあるとき、実在は成長します。
つまり、ルーチンの生活を脱して、新たなレベルに達します。
新しさゼロは、つまり、死。

問題を解決するときの重要な切り札をもらったように思います。
人生は、日々、問題解決のプロセス。
そのとき、こんな切り札が役に立つことがあります。
「新しさ」はとくに大切な考え方でした。

私たちは、日々体験を積み重ねてゆきます。
体験の多くは再体験。
発生する問題の多くは、以前にぶつかったことがある再問題。
再体験、再問題は蓄積された経験に基づいて処理できます。
失敗は、新体験を旧体験と、新問題を旧問題と間違って、
いわばルーチンとして処理しようとするときに起こります。

歳をとればとるほど、
この「取り違いミス」は起こりやすくなります。
新しいことを受け付けなくなり、
新しいことを旧概念で腑分けして、
自分の消化しやすいようにばらばらにしてしまうことが多くなります。

理想は、その逆です。

ますます、どんなに老いても、新しさに目をつぶらない人間、
新しさを吸収し、我がものとする包容力の大きな人間。
こんな人間になりたいですね。
by Hologon158 | 2012-04-10 00:06 | ホロゴン外傳 | Comments(0)