わが友ホロゴン・わが夢タンバール

346.17 ホロゴンデイ86「2010年7月3日ホロゴンとゾナーが雨の名張を荒らして」17 宮崎レンズ、万歳!



346.17 ホロゴンデイ86「2010年7月3日ホロゴンとゾナーが雨の名張を荒らして」17  宮崎レンズ、万歳!_c0168172_14619.jpg
346.17 ホロゴンデイ86「2010年7月3日ホロゴンとゾナーが雨の名張を荒らして」17  宮崎レンズ、万歳!_c0168172_1455367.jpg




昨日の続き。

急いで帰宅する用ができて、
午後3時45分撮影完了。

    最後のラウンドは531-436=96枚。
    今日の収穫は531枚。
    銀塩フィルム換算14.75本。

キネタール50mmF1.8を思い切り撮ることができました。
改造名人の宮崎さんの手によって、アリフレックス用映画レンズが、
見事ライカMマウントレンズに生まれ変わりました。
私は千葉県の方に足を向けて寝ませんね。

オーソドックス派からはひんしゅくを買っている、暴挙という説もありますが、
もう使えなくなっているボディについていたり、
よほどのマニアでないと使わない銀塩カメラ、映写カメラについていたりして、
そのまま死蔵され、または廃棄処分の憂き目にあう危険のあるレンズたちが、
こうして数少ないライカ用レンズとして、
第二の人生ならぬカメラ生を享受することができるのです。

    驚くべき再生、ルネサンス

宮崎さんはとても誠実な改造者です。

    1 ニューレンズと言えるほど完璧なレンズに作り上げます。
    2 不要な破壊を避け、オリジナルのレンズ本体はそのまま残します。
    3 ライカボディで使って、完全に合焦します。

ライカの合焦システムは大変に精度が高いので、
ときには、オリジナルボディよりも見事な写真が撮れます。
第一、日陰ものだったマイナーなレンズが表舞台
(と言っても、私のようなどさ廻りもありますが)に立つことができるのです。

キネタール50mmF1.8と来たら、
16mm映画趣味の方なら、ある程度の知名度はあるのかもしれません。
そんな趣味の方に出会ったことはありませんし、
キネタール50mmF1.8がどの程度の評価を得てきたか、まるで見当がつきません。
写真趣味の方も、キネタールなんてレンズ、完全に未知の世界でしょう。

でも、太鼓判を押させていただきます。

    このレンズ、古今の名玉の標準レンズのどれと比較しても、
    負けてはいません。
    そんなライカレンズがこの世に一本誕生したのです。

ライカはまだまだ生き続けるでしょう。
ライカが生き続ける限り、
宮崎レンズも、壊れない限り、健在であり続けます。

ライカファンの大多数は純正志向です。
改造レンズなんて、とんでもない邪道!
私だってそうでした。

でも、機会があって、試してみることがありさえすれば、
そして、ライカよりも写真の方をいっそう愛している人であれば、
ライカ純正志向の気持ちはかなり揺らぐことでしょう。

ただし、付け加えざるを得ないことがあります。
残念ながら、ライカファンのほとんどは、写真よりもライカを愛しているようです。
こんな方には、私の言葉は完全な迷妄としか写らないでしょう。
改造レンズを使ってみても、食指を動かさないでしょう。
ライカレンズで撮るからこそ、値打ちがある、そう考えるからです。
それとも、そもそもライカで写真を撮らない。

私に言わせれば、
カメラあっての写真ではなく、
写真あってのカメラなのですけどねえ。

どんな稀少なレンズ、カメラも、写真をとらずに、
ただコレクションするだけって、惜しいじゃありませんか?
by Hologon158 | 2012-06-25 01:49 | ホロゴンデイ | Comments(0)