346.24 ホロゴンデイ86「2010年7月3日ホロゴンとゾナーが雨の名張を荒らして」24 いつか、終わる
「ケルズの書」と同じ精神を空海の言葉に見つけました。
はるかなるを渉るには、ちかきよりす。
(はるかな遠い世界に行くためには、
近いところから行かなければいけません)
ミヒャエル・エンデの「モモ」の公園の掃除人と同じ精神です。
公園全部の落ち葉を掃こうと思ったら、
遠くを見たらいけない。
足下だけを見て、掃いていくと、
いつか、終わる。
「ケルズの書」の書写人たちも同様に、
一字一字、その字だけに注意を集中し、
心を込めて描いていったのです。
冒頭の1字だけは絵文字にしました。
絵の中に絵があり、紋様の中に紋様があり、
複雑精緻を極めているんだけど、
全体を見渡してみると、アルファベットの「A」、
そんな多層構造の絵を生み出しました。
構想を立てるときは、心が躍ったに違いありません。
想像力が翼を羽ばたかせ、夢が荒れ野を駆けめぐったことでしょう。
でも、描き始めると、その線1本に心を込めたのです。
ブログも、そんな気持で1つ1つ重ねて行きたいものですね。
by Hologon158
| 2012-06-26 12:16
| ホロゴンデイ
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