わが友ホロゴン・わが夢タンバール

353.33 ホロゴンデイ外傳86「2012年6月30日大阪鶴橋をパンタッカーがスイープ」33 虎の皮を着た勇士



午後3時20分、孫のマンションを出発。
お昼時までかなり暗い曇天だったのに、
一転、快晴炎天の夏になりました。
今回も、JR加美駅を目指しますが、いったん南下して、川を渡り、
西に向かうお気に入りの路地裏を巡る、いつものルートをやめ、
まっすぐ西に向かいました。

いつも通らないルートには、
また別のロボグラフィが待っているに違いない。
そう考えてのことですが、
いつもながら、大当たり。

午後4時、バスルート沿いのガストに入り、
生ビール(ザ・プレミアムモルト)中ジョッキとちょい盛ポテトを注文。

カラーミノター35mmF2.8の写真をチェックしました。
F5.6に絞りました。
数千円で手に入れたとはとても思えない、
しかし、ミノックスの名に恥じない、
目も覚めるような切れ味の、颯爽たる写真が110枚並びました。

露出やピントに一枚も外れがないのは、
オリンパスE-PL1のおかげでしょう。

ミノックス社は、光学システムを創案したころ、
ラトビアの会社だったそうです。
私は、一時、夏休みの間、家の改築のため、
大阪中之島の近くに住んだことがあります。
本好きの私には宝庫と言うべき中之島図書館が近くにありました。
もちろん宿題は最初の数日間で済ませてしまい、
悠々自適の身でしたから、当然、図書館に通いました。
図書室で読むのは嫌いでした。
誰もいない部屋で一人本の世界に浸りきりたいというのが、私の好み。
3冊ずつ借りて、2、3日経つと、また借りる、その繰り返しでした。
ところが、1冊をのぞいて、まるで覚えていません。

    その1冊は「虎の皮を着た勇士」

ラトビアの叙事詩的な小説とずっと覚えてきたので、
ミノックスとはやっぱり縁があったのだ、そう考えました。
そこで、iPoneのグーグルで検索してみました。
ちゃんとありました。

    「豹皮の騎士」

ところが、この叙事詩、グルジアのものだった!
ウィキペディアによれば、ショタ・ルスタヴェリによって
12世紀から13世紀にかけて書かれたグルジア語の叙事詩なのだそうです。

訳が分からない。
ラトビアという国を知ったのは、この本の後書きからなのですから。
私の時間はどこかで混線しているのでしょうか?
不思議なことがあるものです。

この本がグルジア、ラトビアどちらの国の所産であるかはさておいて、
この本は私に奇妙な印象を残しました。
それまで読んだすべての本で英雄たちは剛毅、豪快一辺倒でした。
でも、虎の皮を着た勇士は違いました。
愛する女性を捜して遍歴していたこと以外、
ほとんどなにも覚えていませんが、
一つだけ、鮮烈な印象を受けました。

        主人公の勇士、よく泣くのでした。

その後、イリアッドを読んで、
比類なき戦士にして不死身のアキレウスもよく泣きました。
英雄は豊かな人間性を備えており、
その人間性には、人間的感情の豊かさも含まれているのです。




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by Hologon158 | 2012-07-08 01:44 | ホロゴン外傳 | Comments(0)