わが友ホロゴン・わが夢タンバール

363.18 ホロゴンデイ89「2011年3月19日ホロゴンは郡山旧市街を疾走した」18 日本三大名文家



「アナバシス」は、松平千秋さんが美しい翻訳をしています。
たしか翻訳文化賞をもらいました。
簡素で、平易で、それでいて平凡ではない。
読むにつれてしっかりと状況が分かります。
もともと原文がよいことも、もちろん手伝っています。

クセノフォンという人、若くしてソクラテスに師事します。
ソクラテスが無理矢理弟子にしてしまったのは有名なお話しですが、
よほど才能溢れる青年の姿だったのでしょう。

ソクラテスに本質的な思考の技術をたたき込まれて、
それをペルシアで活用したのでしょう。
苦しい敗走の日々、1万人の兵の指揮者として繁忙を極めたはず。
出来事をなにかに記録するなんて不可能だったでしょう。
アナバシスはおそらくクセノフォンの記憶によって綴られたのです。

ところが、迫真の描写、明晰な分析で、
現代のドキュメンタリー文学に劣るどころか、むしろまさっています。
とにかく臨場感が素晴らしい。

クセノフォンの言葉、分析、思索は、
間違いなくソクラテスに負っているのです。

結局、明晰、平易、達意の文章は頭脳そのものが明晰でないと無理。
でも、頭脳明晰でも、言葉の能力がないと名文にはなりません。
頭脳と文章力とが巧くかみ合って、まだ名文にならないかも知れない。
優れた感受性と美しく正しい心映えがそろわないと、
名文は生まれないのではないでしょうか?

    美しい心が美しい文章を生み出す。

いつも書くことですが、
私にとって日本三大名文家はみんな女性。

    紫式部、清少納言、そして、樋口一葉。

3人とも、なんと歯切れの良い文章でしょうか?
自分がなにを書いているか、わかっている人の文章。

三大名文家と比較するつもりはありませんが、
私の文章は、妻に言わせると、なにを言いたいのかわからない。
日本数千万迷文家の一人というわけです。

当然です、自分でも、次になにを書くのか、わからないまま、
頭の中を過ぎる思いをそのまま文章に直しているのですから。
だから、夢想のようなものです。
つれづれなるままに、書きなぐっているだけなのですから、
まともに読んではいけませんよ。




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by Hologon158 | 2012-08-09 00:01 | ホロゴンデイ | Comments(0)