わが友ホロゴン・わが夢タンバール

370.07 ホロゴン外傳91「2012年8月18日 京都河原町あたりをパンタッカーが駆けた」7 一本の道



今日は快晴でした。
全天を豪快な雲が乱舞し、光が放射され、
清々しいけど、たくましい気がみなぎっているようでした。
夏もようやく終わろうとしている兆し。

でも、まだ暑い。
まるで秋と夏のせめぎあいのような、ちょっと不安定な雰囲気もあります。
こんな日は仕事などしないで、フィールドを歩きたいものです。

ここで、一本の道を思い出しました。

昔、中国のシルクロードの旅をしたときです。

   北京を飛び立った双発のプロペラ機は
   山西省の荒涼たる丘の密集地帯の上を飛びました。
   とても低いので、窓からその丘から丘へ続く小道を見ることができました。
   獣道のようなものです。
   人が歩いてできた道。
   あがったり下がったり、どこまでも丘を越えて行きます。
   きっと隣村に行く別の車道があるのだろうと思いますが、
   この道があると言うこと自体、生活の必要で存在することを示しています。

   機内から見下ろしながら考えたことを思い出します。
   あの道を歩くって、どんな体験なんだろう?
   
   丘をゆっくりと登り、頂上に立つと、
   次の丘への道がゆったりとついているのが見えるのです。
   でも、見えるのは丘、丘、丘。
   そして、巨大な天空。
   ほとんど雨のない大地です。
   空は完全な晴天。
   道だけが目印です。

   日本の田園の小道となんと違っていることでしょう。
   たった一本の、どこまでも続く道。

   その道を歩いてどこに行くのでしょう?
   どんな気持で歩いているのでしょう?
   そんな道で育った人間は、どんな人間になるでしょう?

今でも、この道のことを時々思い出します。




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by hologon158 | 2012-08-22 19:34 | ホロゴン外傳 | Comments(0)